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井上ひさし 作品紹介 

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兄とおとうと
新潮社 
解説:なし
定価:1200円(税別)
頁数:147頁
ISBN4-10-302328-7
「民本主義」を唱えた吉野作造とその弟の物語
笑って、笑って、じっくり考えさせられる傑作!
 
 正直、この戯曲を読むまでは吉野作造なるひとは知りませんでした。でも、そんな知識は不要。難しいことはかんがえずにとにかくこの兄弟、それとそれぞれの妻である姉妹。この4人のかけあいを楽しみましょう。すぐれた娯楽作品です。
 
 そして、この本の最後に井上さんが「前口上」としている言葉に耳を傾けたいと思います。

 「日本国憲法は占領軍から、正しくはアメリカから押しつけられたものであるーという説があります。でも、わたしはこの説を信じない、とても卑怯な俗説だから。」
 

<出版社のコピー>
兄は「民本主義」を唱える吉野作造。
弟は有能なお役人。
仲良し兄弟なのに、
一緒に寝たのはたったの5回!
国家をめぐって大喧嘩!

みんなの願い、
「三度のごはん
きちんとたべて
火の用心
元気で生きよう
とっとね」
を叶えるためには
どうすればいい?

民主主義の種を蒔いた
先人の苦闘を笑いと唄に包んで描く
大好評の評伝劇。