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おすすめ短編小説 2004年9月のベストおすすめ文庫 |
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パイロットフィッシュ | ||||||
著者:大崎善生 | |||||||
角川文庫 | |||||||
解説:なし | |||||||
定価:476円+税 | |||||||
ISBN4-04-374001-8 |
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2004年3月25日刊 | |||||||
青春小説の王道をゆく | |||||||
じつにバリバリの青春小説である。ここまで徹してくれれば言うことなし。 出会いと別れ、ここに描かれている物語はまさに小説の醍醐味である。こんな人生もあってもいいな、でも自分にはできないだろう、でも、山崎(主人公)は自分ににているな、とそんなふうに素直に読んでゆける作品。 デビュー作品になった『聖の青春』もお勧めしたいです。こちらは棋士の短かった人生を描いたノンフィクションです。おなじく新潮学芸賞をうけています。 |
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<冒頭> | |||||||
人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない。なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも記憶とともに現在をいきているからである。 |
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<出版社のコピー> | |||||||
人は、一度巡りあった人と二度と別れることはでないー。 午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった・・・・・・。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。現在と過去を交錯させながら、出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、透明感あるれる文体で繊細に綴った、至高のロングセラー青春小説。 吉川英治文学新人賞受賞作。 |
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<おすすめ度> | |||||||
☆☆☆☆★ |