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ビッグバン宇宙論 (上・下) |
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著者:サイモン・シン | ||||||
翻訳:青木薫 | ||||||
新潮社 | ||||||
解説:なし(訳者あとがき) | ||||||
定価:1600円+税 (上下巻とも) | ||||||
ISBN4-10-539303-0(上巻) ISBN4-10-539304-9(下巻) |
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2006年ナンバーワンの面白さ! | ||||||
サイモン・シンがまたまたやってくれました。間違いなく今年度ナンバーワンの面白さです。科学をここまで人間ドラマとして語ってくれるこの力量、まったくすごいとしかいいようがありません。 まず、構成がいいです。誰でもが知っているビッグバンまでをどのようにして導いてゆくのか、その過程が実に緻密にできています。物語がどんどん展開してゆきますから飽きるということがありません。しかもページをめくるごとに目からうろこ、というのは少し大げさですが、新しい発見が続きます。科学が進歩したり、停滞をしたりする様、あるいは科学者ひとりひとりの生き様、これらが生き生きと描かれいます。 「フェルマーの最終定理」「暗号解読」と科学をテーマに人間ドラマを作ってきたサイモン・シンの真骨頂が今回の本と言ってもいいでしょう。もちろんこの本を頼りに科学史、宇宙について学ぼうということは充分にできます。やはり知識をしっかりと身につける、というよりも新しいことと出会う楽しさはスリリングです。日本人にはこのような面白本がどうしてできないのか、不思議です。ひょっとしてあるのかもしれませんが。出版社の編集者に企画力に大いに期待したいものです。 上下巻で3200円とちょっと高めですが、少なくとも3日ほどは充実した日が送れます。また、その後再読を何回もできます。値段以上の価値があります。それに、なんと言ってもここに書いてある内容をちょっと日常会話でさりげなくだしたりする喜びが味わえるのはいいですね。 |
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<目次> | ||||||
上巻 第T章 はじめに神は・・・・ 第U章 宇宙の理論 第V章 大論争 下巻 第W章 宇宙論の一匹狼たち 第X章 パラダイム・シフト エピローグ |
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<冒頭> | ||||||
この宇宙には一千億以上もの銀河があり、どの銀河にもざっと一千億の恒星が含まれている。 その恒星のまわりを、いったいどれだけの惑星が回っているのかはわからないが、少なくと もひとつの惑星上に、進化した生命が存在しているのはたしかだ。その中でもひとつの生物種は、 この広大な宇宙の起源について考えをめぐらすだけの頭脳と勇気を手に入れた。 |
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<出版社のコピー> | ||||||
いま、人類の常識は変わった! 宇宙誕生の こだまが、ついに人類に届いた。 |
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<おすすめ度> | ||||||
☆☆☆☆☆ |