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      グレイヴディッガー
著者:高野和明
講談社文庫
解説:西上心太
定価:667円+税 
ISBN4-06-275120-8
     カバー挿画:西口司郎 
     カバーデザイン:多田和博
2002年7月刊行に加筆訂正  2005年6月15日文庫にて刊行
イッキ飲みはいけません イッキ読みは大歓迎! 
いやー、とにかくイッキに読ませてくれます。 休日の午後、何もすることがなくハラハラドキドキミステリーで
3・4時間過ごしたいときには最高です。
元ワルのにいちゃん八神32歳。彼はまっとうな人間になりたくって骨髄ドナーに登録をしたのですが、いよいよ
骨髄移植するために入院する前日、そこから物語りははじまります。次の日の朝までのサスペンス。限られた時間が
物語をスピード感のある展開にして飽きさせません。作者がプロットを正確・緻密に構築してから書き始めたのが
よくわかります。連続猟奇殺人事件が話をもりあげています。
途中、えっと驚くような都合のよい話の進み具合がでてきますが、それも気にさせないスリリングな展開の数々。
久しぶりにいい娯楽作品を読みたい方には絶対のお勧めです。安心して合格点がもらえる作品というのはいいですね。

作家紹介:1964年東京生まれ  1985年より映像の世界の仕事に入る 岡本喜八監督に師事
       2001年「13階段」で第47回江戸川乱歩賞を受賞


  <冒頭>
  プロローグ

 事件は未解決のまま終わろうとしていた。
 警視庁人事一課観察係の剣崎主任は、本庁舎十一階にある自分のデスクにつき、苛
立ちを抑えながら報告書の作成にかかっていた。パソコンのキーボードを叩く指は、
ミスタイプを繰り返した。

<出版社のコピー>
  改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。謎の殺戮者、墓堀人(グレイヴディッガー)の正体は?圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編!
  <おすすめ度>
☆☆☆☆