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国家の品格 | ||||||
著者:藤原正彦 | |||||||
新潮新書 | |||||||
解説:なし | |||||||
定価:680円+税 | |||||||
ISBN4-10-610141-6 |
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2005年11月20日刊 | |||||||
<武士道精神復興で日本を救いたい!> | |||||||
著名な数学者であり多くのエッセイで楽しませてくれている著者の教育論。 数学者として論理であるとか合理であるとかに信頼を寄せるのは当然のことかと思っていたら、そうでは なく日本人が長い歴史の中で培ってきた情緒を重んじるという発想は非常に歯切れよく、溜飲の下がる思いが する。著者は論理だけで説明できないことの重要さを語る。人を殺してよい理由を50、殺してはいけない理由を 50あげる事ぐらい1時間もあればたやすいことと主張する。そのどちらも論理としては正しく説得性のあるものと なるのであろう。人を殺してはいけない理由は、結局のところ「だめなものはだめ」に落ち着くということ。確かに 論理性だけを求めても究極の正義とかバランスといったものには結びつくものではない。 著者のいう武士道であげられている事柄にはひとつひとつがうなずくしかないものである。一歩間違うと日本人 のみが選ばれた民族などと極端に解釈をしてしまうのではないかと恐れを感じたり、あるいは「武士道」という かつては支配者階級の言葉がかぶせられていることに多少の疑問を感じるものの、著者の主張はわかりやすく ここに書かれていることには全面的に賛成をしたい。 |
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<冒頭> | |||||||
はじめに 三十歳前後の頃、アメリカの大学で三年間ほど教えていました。以心伝心、あうんの 呼吸、腹芸、長幼、義理、貸し借り、などがものを言う日本に比べ、論理の応酬だけで 物事が決まっていくアメリカ社会が、とても爽快に思えました。 |
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<出版社のコピー> | |||||||
すべての日本人に 誇りと自信を与える 画期的日本論! |
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<おすすめ度> | |||||||
☆☆☆★ |