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      7月24日通り
著者:吉田修一
新潮文庫
解説:瀧井朝世
定価:400円+税 
ISBN978-4-10-128753-9
     カバー装画:クサナギシンペイ 2004年12月刊行  2007年16月文庫にて刊行
こんな小説も書くのですね

 吉田修一は今一番期待している作家。
 でも、こんな作品も書いているのだ。ちょっとコメントを差し控えたい。機会があればもう一度読み直しをしてみよう。
どこか見落としてしまったところがあるのかもしれない。

 洒落たお話が好きな若い女性には展開がひとひねりあるので面白いのではないでしょうか。

  <冒頭>
  1.モテる男が好き!

 今朝、港で蝶の死がいを見つけた。
 最初、ハンカチかと思ったが、近寄ってみると、黒い羽根に黄色い模様のある大
きなアゲハ蝶だった。一瞬、どうしてこんな時期に、と首をひねってみたが、よく
よく見てみると、なんと胴体にピンが刺してある。標本にされていた蝶が、どうい
ういきさつかは知らないけれども、港の岸壁に落ちていたのだ。

<出版社のコピー>
  地味で目立たぬOL本田小百合は、港が見える自分の町をリスボンに見立てるのがひそかな愉しみ。異国気分で「7月24日通り」をバス通勤し、退屈な毎日をやり過ごしている。そんな折聞いた同窓会の知らせ、高校時代一番人気だった聡史も東京から帰ってくるらしい。昔の片思いの相手に会いに、さしたる期待もなく出かけた小百合に聡史は・・・・・。もう一度恋する勇気がわく傑作恋愛長編!
  <おすすめ度>
☆☆☆