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池澤夏樹 作品紹介 |
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お腹召しませ |
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中央公論新社 | ||
定価:590円(税別) | ||
頁数:291頁(文庫版) | ||
ISBN978-4-12-205045-7 | ||
カバー画:村上 豊 カバーデザイン:中央公論新社 デザイン室 |
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うまい! | ||
まさに上質な作品集である。料理であればゴクウマ、レストランであれば三ツ星間違いなしである。6編の短編は変化に富んで飽きさせない。そしていつものことながら感動を与えてくれる。 個人的な好みを言わせていただければ「女敵討(めがたきうち)」がよい。ほろりとさせられるのが、なんとも気持がより。こんな作品をこれからも書き続けてほしいものだ。 <収録作品> ・お腹召しませ ・大手三御門御与力様失踪事件之顛末 ・安藝守様御難事 ・女敵討 ・江戸残念考 ・御鷹狩 この作品は中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞を受賞している。 |
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<冒頭> | ||
お腹めしませ 病み上がりの祖父と二人きりで、あばら家に暮らした記憶がある。 私はすでに中学生であったから、記憶があるという言い方は不適切かもしれぬが、 つまりそれくらい、末梢してしまいたい嫌な記憶なのであろう。その数ヵ月は夢のよ うに朧である。 |
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<出版社のコピー> | ||
時代の波に翻弄される 侍たちの悲哀 |