2005年 3月号back

 昨年3月会社を辞めて以来、家計簿をつけています。それによると、2005年になってからの映画に関する出費は今日までで、24、520円でした。見た本数は29本です。1本当たり846円となります。こんなに安く見ていたのかと自分ながら驚きました。お正月が含まれていたのと、他にもいくつかの秘密がありますので、総てが皆様に適用できるわけではありませんが、1800円以下でも映画は見られることを徐々にお伝えしていきます。
 今月は前売り券の徹底利用です。

 

 映画の前売り券は、時前に売るだけではありません。ロードショーが始まってもず~っと売っています。(時にはロードショー終了後にも・・・!。)つまりいつでも買えるのです。映画を見ようと思ったとき、近くに「プレイガイド」「チケットピア」「チケットセゾン」などがないか思い出しましょう。最近は、本屋さん、コンビニで扱っている場合もあります。その99%では始まっても売り続けています。チケットはここで買いましょう。自分が映画を見そうな地域で前売り券を買えるところを知っていることが必要です。できればそのお店が土・日曜日も営業かもチェックしておきましょう。殆どのお店は9:30(または10:00)~18:00(19:00)の営業時間です。朝一番や19:00以降の回を見るときは注意しましょう。

 

 現在売られている前売り券は1300円、1500円の2種類に分けられます。どちらも普通に窓口で買えば1800円です。作品によって1300円、1500円となります。大雑把に言うと大きい作品は1300円、単館ロード作品(少ない映画館でロードショー)は1500円となっています。より人を集めるであろう作品が1300円です。前売り料金を決めるのは配給会社ですので、何故この作品が1300円で、これが1500円かは不明です。

 

 先ほど、いつでも買える前売り券と書きましたが、かつて確かワーナー・ブラザースが「マトリックス」の時、ロードショー開始と同時に前売り券を引き上げました。それまでにも時々、こうした力の入った作品がありましたが、最近は殆どなく、ラスト・サムライもハリー・ポッターも売られ続けました。もし今後ロードショーと同時に前売りが引き上げられる作品が登場したら、お見事!と感心してあげましょう。前売り券は委託販売で、残れば返すという仕組みです。時に仕入れ枚数以上に売れることがあります。追加仕入れができない場合、前売りは終了となります。しかしお店によっては在庫ありということもあります。エネルギーがあればもう1軒覗いてみましょう。

 

 この前売りより安いのは、毎月1日、毎週水曜レディースディの1000円です。これで見る予定の人は前売り券を買わない注意も必要です。

 

 今回のお勧め作品は「故郷の香り」です。中国の田園風景が美しい。暖かい人々とのふれあいの中で、初恋のほろ苦さを感じてください。アヒル追いの香川照之が最高です。この映画現在銀座テアトルで上映中ですが、ここは1日以外にも毎週水曜日が男女ともに1000円です。つまり、2/1も2/2も

1000円のはずです。


 今年のアカデミー賞は日本時間2/28に行われますが、作品賞を争っているのが「アビエイター」と「レイ」だと思われます。アビエイターはハワード・ヒューズ、レイはレイ・チャールズの伝記映画です。レイを演じたジェイミー・フォックスは主演男優賞でしょう。上手すぎる、そっくりです、動作の一つ一つが。稼ぐために、個性的にならず受け入れられるようナット・コールを真似ていたとか、実にしっかりしたドラマ作りです。レイ・チャールズ自身の歌を使っている音楽も素晴らしく、黒人女性コーラスも最高です。「レイ」もお勧めです。(「アビエイター」は3月後半からロードショー予定です)

 

 トロイ・ドナヒューと共演した「避暑地のできごと」のサンドラ・ディーがなくなりました。62歳だったのですね。アメリカの若者の一つの時代を象徴する人でした。(アメリカン・グラフィティでも地元のサンディが・・・)彼女の旦那がボビー・ダーリン、二人が共演した「9月になれば」という楽しい作品もありました。
 このボビー・ダーリンの伝記映画が「ビヨンド・ザ・シー」、2/26からロードショーです。ケヴィン・スペイシーが2年間(?)の練習の末、20曲以上を歌っているそうです。予告編では、ボビー・ダーリンは37歳で死んだとか。随分若かったんですね。37歳は、ジェラール・フィリップ、市川雷蔵と同じです。

 

 これほど伝記映画が続く(コール・ポーター、ジェームズ・バリ”ピーター・パン”もありました)のは、何故でしょうか?

  

                         - 神谷二三夫 -


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