見せよう会通信

映画はいつも今が一番おもしろい!
今月のお勧めベスト!
”見せよう会通信”では
最新の映画へのご案内をしております
すべて神谷二三夫が独自の視点で
書いているものであります
皆様が映画を楽しまれる時の
ご参考にしてください

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2025年4月号  アカデミー賞決定

 

 

最高温度20度以上の日が続き、
春が本格化のこの頃、
寒さがなくなり安心。
心ゆっくり楽しめるのは、
いつでも映画館!



 

2/26~3/25の三寒四温を経由して春になった28日間に出会った作品は51本、邦/洋画は9/42と今月も洋画が圧倒した。
先月と同じく旧作が外国映画に多かったのだが、
新作だけの比較でも9/29と外国映画が圧勝と言っていいだろう。
外国映画の旧作に分類されている<ブリティッシュ・ノワール映画祭>の作品には4本の日本初公開作品が含まれるが、製作年度が古く旧作に入れている。


 

 

  今月のベストスリー

 

 

教皇選挙

コンクラーベを知ったのはいつだったろうか?何代前の教皇を選ぶ時だったか、記憶が定かではない。その模様が映画になった。作ったのはアメリカ・イギリスの合作。監督はドイツのエドワード・ベルガー。キリスト教世界の最高位を巡る様々な戦いが描かれ、驚きのラストに向かう。

 

Flow

今年のアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した作品。ラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が、5年の歳月をかけて完成させた。前作「Away」同様に、清潔感ある絵で見せてくれる。主人公の猫をはじめ登場するのは動物のみ、当然ながら会話は一切ない。

 

③-1 ゆきてかへらぬ

「ツィゴイネルワイゼン」「セーラー服と機関銃」等の脚本家・田中陽造は日活ロマンポルノの立役者でもある。その後期、今から40年以上前に書いた脚本を、ロマンポルノで監督デビューした根岸吉太郎監督が監督した作品。16年前、田中の脚本で作った「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」以来の新作。今回の作品と雰囲気が似ている。女優長谷川康子と詩人中原中也と文芸評論家小林秀雄のちょっと驚く三角関係を描いている。長谷川康子を演じるのは広瀬すず、結構頑張っている。中原中也を木戸大聖、小林秀雄を岡田将生という3人の配役も作品に合っていた。

 

-2 Playground 校庭

ベルギーの新鋭監督ローラ・ワンデルのデビュー作は子供たちの厳しく、怖い世界を繊細に描く。子供たちの敏感さが切ない。何の解説もなく、大人からの助けもなく、子どもたちだけの世界が描かれる。ギュッとつまった72分。

 



 

 

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