2006年 4月号back


 最近出た「映画なんでもランキング」という本は、あまりに個人的趣味になっていてこれでいいの?というのが多い。これでいいというのも、もちろんあるけど。おじさん二人の趣味?

 ランキング・ベストテンの1番目は「ヘンな邦題がついた洋画」。これにも大いに突っ込みを入れまくりながら読みました。だって、”突然炎のごとく”が「ヘンな・・・」の2位ですよ。”ジュールとジム”という、淡々とした原題が何故突然こうなったか、でも、ヘンな・・・ではなく、素晴らしい・・・ですよね。

 

 さて、アカデミー賞の作品賞は意外にも「クラッシュ」となりましたが、他の候補作を覚えてますか?

 

「ブロークバック・マウンテン」、「カポーティ」、
「グッドナイト&グッドラック」、「ミュンヘン」

 

でした。

 

 今年(2005年)の作品賞候補はすべてカタカナ題名でした。2000年以降を調べてみると、2000,2001,2004と3回は5作品すべてカタカナ題名、日本語題名は2002の2.5作品、2003の0.5作品のみ。0.5はいずれも「ロード・オブ・ザ・リング」の「二つの塔」と「王の帰還」。

 

 というように、最近といっても20年位にはなりそうですが、日本公開洋画のカタカナ題名が目立つようになりました。英語は日本人にもある程度意味が分かるということもあるでしょうが・・・何せ日本は国際化が進みましたから?!何故こうなったか、理由は様々です。ハリウッドメジャーから原題のままにせよという命令が来るとか、カタカナの方がインパクトがあるとか、大作風に見えるとか、意味が分からなくてもなんだか良さそうとか、訳すのが面倒だからとか、訳しても仕方がないとか。

 

 今日見た「うつせみ」は韓国映画ですが原題は「3番アイアン」。ひねった恋愛映画には謎を広げる意味では面白いかもしれませんが、確かに原題をそのまま訳せば良いというわけではなさそうです。それにしても映画題名は作品を認知させる1番大きな要素。古いところでは、「7月14日」→「巴里祭」、「息切れ」→「勝手にしやがれ」、「オートバイ」→「あの胸にもう一度」とかの有名作があります。イメージ変えますよね。

 

 調べてみると、昨年公開された外国映画366本のうち、カタカナだけの題名の映画は174本、半分弱です。かつての「リバーランズスルーイット」のような名(迷!)作はありませんが、昨年一番の恥ずかし題名は「フォーガットン」、特に「・・・トン」のインパクトは相当と見ましたが、いかがでしょう。

 

 宣伝の方々、文化を変えるくらいの題名を期待しています。何せ、カタカナ題名は覚えているのが難しい。イメージがわかないからでしょうね。

 

 

 


 

今月のベスト3

2/26~3/25に見た作品は以下の12本。
忙しくて少しペース落ちてます。(言訳)

僕のニューヨークライフ 
シリアナ
ブロークバック・マウンテン
ナルニア国物語・ライオンと魔女 
ホテル・ルワンダ 
県庁の星
アメリカ・家族のいる風景 
ヒストリー・オブ・バイオレンス 
力道山
かもめ食堂
エミリー・ローズ 
うつせみ

 

 


① ブロークバック・マウンテン
 恋は落ちて、戸惑うもの。寡黙な西部男が戸惑っている、しかも20年も。ワイオミングの清明な自然、大地にぽつんとあったジャックの両親の家、大事に残されていた二重に重なるシャツ・・・なんだか、いつも思い出しています。

 

② かもめ食堂
 個性というものを考えますと主演の3人が凄い。元気、無骨、日常の謎みたいな、地味なのに不思議な空間が広がる。「バーバー吉野」の荻上直子監督、上手くなってます。何せ、ホントはつまらないフィンランドが、なんだか魅力的に感じられます。


③ ホテル・ルワンダ
 素人のようにぎこちない部分もある映画作り、それでも題材の持つ力強さが見る人を引き付ける。民族、部族、植民地、支配・被支配・・・悲惨になる状況はどこにもある。ナルニア国は、ハリーポッターなんかよりずっと良かったですよ。


                         - 神谷二三夫 -


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