2006年 6月号back


 3月まで学んでいた映画美学校の映画上映専門家養成講座、その卒業実習としてHOSONO THEATERの上映に取り組んでいます。細野晴臣さんが音楽を手がけた映画を連続上映する1週間。名づけて「HOSONO THEATER ~細野晴臣の映画音楽堂~」。
 細野さんといえば、はっぴーえんど、YMOで有名ですが、最近の「メゾン・ド・ヒミコ」まで10本の映画に音楽を提供、その内の6本と細野さん自身が選んだ映画1本を上映します。

 

日時:6/24(土)~6/30(金) レイトショー 連日21:05開映
場所:渋谷ユーロスペース


作品:

6/24 宵待草 :70年頃の学生運動のアナーキーさを懐かしむ人向き 細野音楽第一作


6/25 夏の秘密 :25年前の、今見るとインパクトあるアイドル映画 珍し物好き向き


6/26 パラダイスビュー :違う時間の流れる沖縄、復帰前の沖縄が舞台 細野さん出演も


6/27 銀河鉄道の夜 :ジョバンニとカンパネラが眺める銀河鉄道からの風景を楽しみます


6/28 ほしをつぐもの :北野武企画・出演の90年作品 時代を超えて語継がれるべきものは


6/29 メゾン・ド・ヒミコ :父と娘、登場しない母親の存在感を強く感じたとは細野さんの言葉


6/30 細野劇場(細野さん選択作品+細野さんトーク)
イベント(終映後):


6/24 佐野史郎さんのトーク
6/27 キセルさんのライブ


当日券1300円
前売券1100円、3回券3000円


 ということで、前売券好評(!)発売中です。見たい方も、劇場に来たい方も、神谷に会いたい方(誰や?)も,前売券をお申し込みください。連絡いただければ、お届け、お送りいたします。当日払いも可です。チームHOSONOのメンバーは申し込まないように・・・拒否はしないけど。

 

 

 以上、HOSONO THEATERを何卒よろしく。

 

 最近多くの映画館で予告編の間はハーフライトにしています。(休憩の後半に、も少し明るい状態で情報映写の映画館もありますが)35年前、東京に上京(!)してきた時、丸の内ピカデリー(旧朝日新聞社ビル)がこの方式で感心したことを思い出します。暗い中席を探すのは大変、観客の立場に立ってますよね。
あの頃というか、長らくピカデリーだけがこの方式でした。今頃何故普及してきたのか?これには座席指定制が大きく絡んでいるのではないでしょうか。チケットに書かれた席番、シートの席番がよく見えるようにということで。ただ、当時のピカデリーの映写開始時間は、本編時間で発表されていて、時間が切迫している時15分の余裕(予告編)はあると思って行って、痛い目にもあいました。開始のベルも本編が始まる前に鳴りましたね。

 


 

今月のベスト3

4/26-5/25の間に観た20本は以下の通りです。

リバティーン 
トムヤムクン 
家の鍵
Vフォーヴェンデッタ
グッドナイト&グッドラック 
レント 
ブロークン・フラワーズ
アンダーワールド:エボリューション
隠された記憶 
僕の大事なコレクション
クライング・フィスト 
チェケラッチョ 
立喰師列伝
アンジェラ
ピンク・パンサー 
明日の記憶
青いうた~のど自慢青春編~
ナイロビの蜂 
LIMIT of LOVE
海猿2
雪に願うこと

 

 

① 雪に願うこと
 挫折した者を故郷は受け入れてくれるのか?今や故郷はその力を失っていはしないか。人々の地に付いた生き方が主人公を目覚めさせる。再度荒野に向かう主人公を祝福する。奇をてらわない、普通の映画が心に残ります。

 

② 隠された記憶
 衝撃のラストという宣伝は・・・?ですが、どのようにでも取ることができるサスペンス。少年の頃の心の痛手・・・。被害者、加害者の不思議な立場。
隠された記憶は誰のものか?

 

 グッドラック&グッドナイト
 アメリカが右旋回から狂気へと入っていた頃、「いい加減こんなことは終わるさ」と人々は考えていたが、実はどんどんその道を進み、折り返しができなかったことにぞっとする。

 

 若年アルツハイマー(65歳以下を言うらしい)がテーマの「明日の記憶」、
観に来ている人は普通(?)のアルツハイマーにいつなってもおかしくない人ばかり。病院でのあのテストは怖かったですね。

 

 

合言葉は”HOSONO THEATERをよろしく!!”
お待ちしております。





                         - 神谷二三夫 -


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