13 旅行会社への就職にあったほうが得な資格
( 旅行業務取扱管理者資格補足)
|
|
就職のための資格としては不要とは言いましたが、実は専門学校生あるいは短大を含む大学生が実に多く受験をし、資格を手にしていることも事実です。
発表されている2004年の@Aの試験結果では次のようになっています。
@総合旅行業務取扱管理者資格 (表1)
科目 |
出願者(名)
|
受験者(名)
|
合格者(名)
|
合格率 |
4科目 |
15,346 |
10,622 |
1,948 |
18.3 |
2科目A(*) |
4,261 |
3,757 |
1,831 |
48.7 |
2科目B |
1,257 |
1,244 |
985 |
79.2 |
1科目 |
170 |
169 |
152 |
89.9 |
小計 |
21,034 |
15,792 |
4,916 |
31.1 |
オレンジの部分に全体の合格率が出ています。31.1%というのが合格率ですから国家試験としては高いほうかもしれません。しかし学生のあなたが受けるのは4科目という全科目を受験することになりますから、18.3%です。なかなか難問ということがいえます。
2科目(A)というのは国内旅行試験を合格した人が受ける場合となります。この試験は同じ年に連続して受けることができません。たとえば専門学校に入って1年目に国内をとり、翌年に2科目での総合旅行を受験するということになります。こちらの合格率は48.7%ですから、かなり高くなっています。でも、これは2年間ひたすら勉強してきたということになりますから、やはりなかなか大変なことです。
さて、全体では合格者が4,916人ですが、職業別でその内訳をみてみましょう。 (表2)
業種 |
男 |
女 |
合計 |
|
人数 |
合格率(%) |
人数 |
合格率(%) |
人数 |
合格率(%) |
構成比 |
旅行業 |
733 |
38.2 |
780 |
43.2 |
1,513 |
40.7 |
30.8 |
旅行業者代理業 |
29 |
22 |
41 |
31.8 |
70 |
26.8 |
1.4 |
旅行業関連業 |
65 |
32 |
45 |
22.8 |
110 |
27.5 |
2.2 |
その他の会社・団体 |
354 |
30.4 |
204 |
19.6 |
558 |
25.3 |
11.4 |
自営業 |
28 |
25.5 |
6 |
7.3 |
34 |
17.7 |
0.7 |
大学生 |
451 |
33.8 |
907 |
32.3 |
1,358 |
32.8 |
27.6 |
専門学校生 |
256 |
37.7 |
435 |
45 |
691 |
42 |
14.1 |
その他 |
232 |
32 |
349 |
14 |
581 |
18.1 |
11.8 |
不明 |
0 |
0 |
1 |
11.1 |
1 |
7.7 |
0 |
合計 |
2,148 |
34.3 |
2,768 |
29.1 |
4,916 |
31.1 |
100 |
大学生・専門学校生が41%にあたる2,049人います。これは非常に高いシェアーといえます。なぜならばこの資格は旅行会社を営業するために必要な資格であって、あくまでも働くという前提での資格になっています。しかもこの資格がないと働けないかというと、そのようなことはなくあくまでも営業所に決まった人数だけがいればいいというものでしかないのです。全員が持っている必要はありません。旅行会社のひとは1600人ほどしか合格をしていません。それでも十分に仕事をすることには問題がないのです。
では、もう一度表1を見てみましょう。この中に2科目B受験というのがあります。これは旅行会社で5年以上旅行業務についていると、あらかじめ研修と試験を受けることができ、全科目を受けなくてもよいという制度です。この資格で受験したひとの合格率は80%近くあります。もちろん、前提になる研修とその終了試験でいちどふるいにかけられてはいますが。
学生時代にあわてて取らなくても、旅行会社で働き始めてからゆっくりととればいいものなのです。
なお、このサイトを見ている方の多くは海外旅行での仕事もしてみたいと思われているでしょう。国内旅行の資格だけではやはり不十分です。総合旅行業務取扱管理者資格をとるようにしてください。
|
|
|
前へ (就職にあったほうが得な資格)
Copyright2004(c) Cogito-kobo All rights reserved |
|
● 就職サイトにも登録をして情報収集をしましょう 「みんなの就職活動日記」
|