2006年 5月号back


 今年も巡ってきたGW(ゴールデンウィーク)、ひょっとして最長9連休の人も。最低1回は映画館へ、これ合言葉です。

 さて、六本木といえば六本木ヒルズ、ヒルズといえばライブドア、ライブドアといえば平松社長じゃない、堀江元社長。ホリエモンといえば、どこかの記事で、確か東北のどこかの町で映画館にお金を出していたと読みました。私もかつてホリエモンに手紙を書こうと思ってました、投資しませんかと・・・。

 

 そんなこんなの六本木、今やIT産業シンボルタワーの六本木ヒルズ。映像産業の多くも集まっているようです。その六本木の映画館ストーリー。かつて六本木にはシネヴィヴァンという映画館がありました。西武文化華やかなりし頃、シネセゾン、キネカとあった西武系映画館の中でも一際異色、板張りフロア(フローリングという言葉あったっけ?)のおしゃれな館内で、タルコフスキーの映画を眠って楽しんでいたものです。シネセゾン、キネカの名前は残って東京テアトル系になりましたが、シネヴィヴァンは1999年を最後に閉館、一つの時代が終わりました。

 

 21世紀に入ってヒルズができるとそこにヴァージンシネマができました。ヒルズにヴァージン、いかにもの取り合わせ。ここでしか上映しない映画を、しかも前売券は劇場のみで発売という意地悪も、いかにもヴァージンでした。
ヴァージンシネマ資本が東宝に買われた後も、多分日本唯一のヴァージン名を守っていたのに、今年に入って名前もTOHOシネマズ六本木ヒルズになってしまいました。それにしても、ヒルズはいつ行ってもなんか足が地に付かないのは私だけですか?

 

 最近新しい映画館が六本木にできました。シネマート六本木。駅から2分と近いのですが、通りに面していないのであまり目立っていません。
アジア専門映画館と銘打ってます。韓流を始め、中国、タイ、台湾、香港と今アジア映画、元気です。いや、正確には韓国だけかな、元気なのは。4スクリーンある単独ビルです。ちょっと、驚き。

 

 今や東京国際映画祭のメイン会場にもなった六本木、映画界に新しい風を吹き込んでくれるでしょうか


 

今月のベスト3

3/26~4/25の間に見た18本は次の通り。

リトルイタリーの恋
ウォレストグルミット野菜畑で大ピンチ
The MYTH神話 
ふたりのベロニカ 
マグナルパイナップルパン王子
マンダレイ 
プロデューサーズ 
ファイヤーウォール
キスキスバンバン、
メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 
美しき運命の傷痕
タイフーン 
寝ずの番
ヨコハマメリー 
春が来れば 
ぼくを葬る
アイスエイジ2 
ニューワールド

 

 

 この内2本で、終映後に拍手がおこりました。1本はかなり大きく、1本は恥ずかしげに。偶然にも、次の1)と2)です。

 

① ヨコハマメリー
 伝説になった白塗りの娼婦メリー。進駐軍で始まった戦後、高度経済成長、バブル経済の裏で、生き方を変えることなく生きてきたメリー。最後は神々しく見えました。東京ではテアトル新宿だけで、4/28まではモーニングショー(10:30~)、4/29からはレイトーショー(21:20~)のみです。全国的にも他は横浜ニューテアトルのみ。

 

② プロデューサーズ
 楽しませてくれるミュージカル。舞台の面白さをそのままに持ってきてます。出演者も舞台の人が多い。特に演出家役のゲイリー・ビーチと助手のロジャー・バートは濃いです。ユマ・サーマンも案外頑張ってますが、舞台のほうが上、但し、脚本家役のウィル・フェレルは大健闘です。

 

③ 寝ずの番
 関西落語の師匠がご臨終、いやー、楽しきかな、寝ずの番。こんな風に陽気に偲びたいものです。

 

 まもなく終わりですが、「春が来れば」がいいですよ。

 


最後に、映画の季節GWに上記以外でのお勧めの2本。

 

① アイスエイジ2:テンポがいい。速い。面白い。


② 戦場のアリア:未見ですが、予告編のアリアに感動。

 

では、良い映画を!!





                         - 神谷二三夫 -


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