入梅なのに、雨少なし、
今年の夏は高温、水不足なんでしょうか?
はてさて、心の潤いは映画館の暗闇で!
来週の日曜日は7/1、映画は1000円ですよ。
5/26~6/25の間に楽しんだ映画は18本。今月は私的用事で忙しく、公的時間(もちろん映画)があまり取れませんでした・・・でもないか。
14歳
しゃべれども しゃべれども、
眉山
監督ばんざい
キサラギ
舞妓Haaaan!!!
憑神
プレステージ
主人公は僕だった
アモーレス・ペロス
ボラック
あるスキャンダルの覚え書
ザ・シューター極大射程
女帝エンペラー
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド
300
ゾディアック
アポカリプト
①プレステージ
眼くらまし、マジックも映画も。途中から違う味も加わって、それでも楽しませてくれる監督クリストファー・ノーラン。頭良さそうです。
②キサラギ
アイドルが亡くなって1周忌の日、追っかけ5人が集まった。このお話なかなか面白い。どんどん面白くなる。
③しゃべれども しゃべれども
東京人は一面控えめだけど、江戸っ子ははっきり物言う人たちだったかもしれないなあ。こんなに渋い恋愛ものも珍しいかも。
※本当の1位は「アモーレス・ペロス」、
「バベル」の監督イニャリトゥの長編第1作は2000年の作品。いや~、傑作でした。
次の作品も楽しめます。
眉山:まるでところてんのように喉越しつるんと入りやすい。
ボラック:徹底的にカザフスタンを茶化しております。
あるスキャンダルの覚え書:いや~、こわいですね~。
ゾディアック:いわゆる劇場型犯罪と、その追求にはまる人生。
舞妓Haaaan!!!:前半超快調、後半胃もたれだYoooon?!
①プレステージで実在の奇人を演じていたのはデヴィッド・ボウイ、もちろんあのスーパースターの。地上に落ちてきた男とか、戦場のメリークリスマスとか、映画出演も結構ありましたよね。
②主人公は僕だったで精神科医を演じていたのはリンダ・ハント、「危険な年」で演じた小柄な男性(!)カメラマンが忘れられない。
③ゾディアックで刑事ビルを演じていたのはアンソニー・エドワーズ、TVのERでグリーン先生を演じていた人、かつら(?)でビルを演じてます。
封切日とカンヌ、は、お互い関係はないのです。はい。
封切日は毎週土曜日、これは日本での映画興行の鉄則です。が、この2ヶ月間にこの鉄則破りが3本ありました。何があったのでしょうか?今月はその、根掘り葉掘りです。
①スパイダーマン3は5/1(火)に封切られました。
世界最速と宣伝していたこの作品、アメリカより早く、世界で最も早くという売りでした。それが何故メーデーの日になったのか。メーデーはGWの中間日、ヨーロッパではお休みも多いこの日ですが、日本ではお休みではありません。お休みではない日の封切りでは、今までにも、世界同時封切りの名目でマトリックス・リローディッドとかが封切られてきました。スパイダーマン3はそれをも裏切っています。その後、この作品は興行収入30億円突破最速と宣伝が変わりました。そうか、そうだったのかと、ここで5/1封切りの理由が分かったのです。
5/1はGWのお休みではないけれど、ご存知のように映画1000円の日なのです。1000円でなら客を呼び込めます。そのあと1日置いて連休が始まり5/3~6が4連休なのです。つまり、5/1~6の6日間のうち5日間は集客が見込めるのですこんなに美味しい”GW”はありません。これを上手く利用したソニーピクチャーズの勝ちといえるでしょう。みんなが見る映画を見るのが好きな日本人の特性を上手く突き、公開後こんなに多くの人が見ましたよという宣伝になったのです。GWという言葉が映画業界によって作られた本来の意味になったのです。
②パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンドは5/25(金)の封切りです。これは宣伝でも使われていましたが、世界同時公開のためです。今までにも時々見られた形です。これがよかったのかどうか、こちらも大ヒット、興行収入ではスパイダーマン3を抜きました。
③ザ・シューター 極大射程の封切りは6/1(金)でした。この作品、アクションをきっちり描きなかなか良い作品ですが、
興行収入最速を目指すほどの評判はなく、アメリカでは3月には封切られ、日本は世界で41番目の封切りで、世界同時を目指していたわけでもない。なのに何故、金曜日に封切られたのか。唯一考えられる理由は6/1で1000円の日を利用して、集客につなげようとしたのではないか。あくまでこれは私の推測で、配給会社に聞いた訳ではありません。
でも、どうなんでしょうねえ。
6/1に封切ったことの意味がそれほどあったとは思われません。配給会社の人はヒットを狙って死に物狂いだったのかも。この映画のポスター、結構かっこよかったです、力入ってました。”このミス1位”という、ベストテン好きな今の日本人に向けた惹句もありました。でも、やはり、6/1金曜日に封切った意味は分かりません。
毎週金曜日の夕刊は”明日封切り”の映画の宣伝がわんさか載ります。月曜夕刊は旅行が、金曜朝刊折込には不動産広告が多いのと同じです。
で、私なんかは金曜日の夕刊は楽しみです。土曜日封切りの習慣はこれからも変わらないと思われます。ダイハードも、ハリー・ポッターも、オーシャンズも土曜日封切りのようです。
まあ、年に1~2本、奇妙な日に封切りがあると面白いといえば面白いのですが・・・。
と、ここまで書いてきて、
最近「ダイハード4.0」が1日繰り上げて6/29金曜日封切りになったとか。1週間前の6/23からの先行上映は世界最速とか・・・どこかで聞いた文句が並び始めております。あ~あ、お前もかという感じ。
5/27(日)、60回目を迎えたカンヌ映画祭の授賞式が行われました。日本の河瀬直美監督がパルムドールに次ぐ(つまり2位ですね)グランプリを、「殯の森」(もがりのもり)で受賞しました。この、カンヌ映画祭を生中継で見ましょうという「カンヌ国際映画祭パブリックビューイング」が、私の地元、ユナイテッドシネマ豊洲で行われました。ケーブルテレビのムービープラスの番組を映画館の大スクリーンでというイベントです。応募招待というこのイベントに参加してきました。時差の関係で、授賞式は5/28 午前01:30からです。
実は、その前に特別上映される「アモーレス・ペロス」が本当の目的でしたが、授賞式も面白かったです。ユナイテッドシネマにもレッドカーペットが用意され、特別ゲストの二階堂智(「バベル」の刑事役)と、中村ゆり(「パッチギLOVE&PEACE」のキョンジャ役)が歩きました。
カンヌ映画祭の授賞式はアカデミー賞のようにショーアップされていないところが、いかにもヨーロッパという感じでした。もちろん、日本アカデミー賞みたいにTV番組に成り下がってもいません。結構、単純にというか、素朴にというか、受賞のセレモニーをどんどん行います。プレゼンターには大スターも出てきます。そんな中にアラン・ドロンがでてきました。71歳になり美貌にも衰えが・・・、ま、それはいいとして、女優賞のプレゼンターとしてでてきたドロンは、その賞の発表の前に一言がありました。
「今年で没後25年になる大女優、ロミー・シュナイダーの思い出に拍手を」と呼びかけたのです。アラン・ドロンがまだ無名時代に共演した「恋ひとすじに」(1958)で2人は恋人に。ロミーは既にプリンセス・シシーとして有名、
それがドロンの人気上昇で有名度は逆転、1964年に2人の永すぎた春が終わりを告げたのは有名な話。
皮肉にも、別離の後俳優としての力をアップさせ本当の大女優になったのはロミーの方でした。ジェーン・フォンダもプレゼンターとしてでてきました。フランス語でスピーチは、前の夫がロジェ・バディムですから当然です。
河瀬監督がグランプリを受賞した時は、ドロンのロミー発言にも無反応(若い人は知らない)だったユナイテッドシネマの会場でも、
拍手が起きました。良かったです。
ということで、約2時間の授賞式を楽しみました。そのため、会社は午前中半休を頂きました。今、会社でこれをお読みの皆様、ありがとうございました。
***最後の一言***
先月お知らせしたサーフィンするペンギンのアニメは、「サーフズ・アップ」と判明、封切りはお正月映画で、12月らしい・・・。世界最速?