1句。
”引っ越しは 前も大変 後も大変”
もう1句。
”どちらかと いえば後が もっと大変”
ということで、以前の生活ペースに戻すのに時間がかかっております。
3/26~4/25に楽しんだ映画は14本、さすがに今年に入って最少本数です。
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
うた魂
悲しみが乾くまで
クローバーフィールドHAKAISHA
今夜列車は走る
タクシデルミアある剥製師の遺言
つぐない
王妃の紋章
フィクサー
ジェイン・オースティンの読書会
ファクトリーガール
大いなる陰謀
ブラックサイト
譜めくりの女
①実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
人は往々にして自分の弱みを隠すため、強面ぶってしまう。多くの過激派の派閥がお互い真面目に切磋琢磨、いつしか袋小路に追い込み、追い込まれていく姿が、リアルに描かれる。笑ってしまう勇気がなかったあの時代のあの人たち。
②つぐない
子供でも大人でもない微妙な年ごろ、少女は取り返しのつかない嘘をつく。
最後の小説を書いた後のインタビューで、真実を語る小説家の性(さが)。
③ブラックサイト
すっきりした語り口。謎解きもリーズナブル。女性捜査官のヒロインぶりもきっぱり。こうありたい娯楽作品。
次点:フィクサー
弁護士事務所の裏方役として40歳半ばになったマイケル・クレイトンの悲哀が、クルーニーのスター性と相まってなかなか見もの。「王国と服従」という本のこととか、もう少しくっきり描かれると良かったのですが。
次もお勧め:
タクシデルミアある剥製師の遺言:万人向きではありませんが、下記参照。
譜めくりの女:日めくりではありません、なかなか怖いサスペンス、ちょっと甘いけど。
○タクシデルミアある剥製師の遺言
祖父、父、息子の3代にわたる生活を描くハンガリー映画。父の生業はスポーツとしての大食い、60~70年代の頃の共産圏で大食いとはジョークか?
その強烈な描写は見ている我々にとっても体力勝負。勝てますか?ゲテもの好きにはオススメ。
○王妃の紋章
白髪三千丈の国だけはあります。人口十三億の国だけはありますの、これでもかの人海戦略。どぎついまでの黄金色、べたな愛憎劇。チャン・イーモウは「HERO」「LOVERS」とどんどん路線がグローバル化。内容空虚で外側だけがどんどんヴィジュアル的に派手になる印象。悪趣味かも。
○大いなる陰謀
アフガニスタンで新しい作戦を進めようとしている共和党の若手議員。滔々とアメリカの正義を述べる議員をインタビューするベテラン女性ジャーナリスト。何事にも現実にコミットしない現代の学生に絶望しつつ、鼓舞しようとする教授。これほど現在の政治状況をそのままに描きつつ、共和党政権を非難した映画も珍しい。ロバート・レッドフォード監督の映画としては満足できる出来ではないが、政治的立場をこれほど明確にした映画、しかも今の時代を描いた映画には驚いた。ハリウッド資本でこうした映画が作られ、何の疑問もなく上映されてしまうのは凄いことだ。
「靖国YASUKUNI」の上映劇場がなかなか決まらなかったことを考えると、ハリウッドの方が一面進んでいるという感を強くする。
今年もいいますのでよろしく。ゴールデンウィークは映画業界で作られた言葉です。今や、旅行業界の方が騒いでいるGWとなりました。今年は旅行業界的にいえば、後半の4連休はあるもののちょっと残念な日並び。旅行に出かけない皆様、手軽に楽しめる映画館にお出かけください。
以下の順番は予告編を見て、見たくなった順番です。こんな方々にお勧めしたい。あくまで、予告編の順位です。
①ラフマニノフある愛の調べ:演奏する横顔が総てを語る。もちろん音楽好きな人に。
②アイム・ノット・ゼア:ケイト・ブランシェットを始めディランが6人。ディラン好きにはファクトリー・ガールとともに。
③相棒:TV局の映画ですがなかなか見ごたえありそうな。番組好き、サスペンス好きの方に。
④さよなら。いつかわかること:軍人で亡くなったのがママというのが意表を突く。娘の父に。
⑤パークアンドラブホテル:リリィの寂しダル表情がなんとも。裏町の人生知りたい方に。
⑥スパイダーウィックの謎:ライラに次ぐファンタジー作品。特撮物好きに。
⑦モンテーニュ通りのカフェ:人の人生を垣間見るウェイトレス。パリを好きな人に。
⑧紀元前1万年:1万年前(正確には12008年前)にあんな建物があったのかあ?歴史好き(?)に。
⑨少林少女:カンフーくんも公開されてますが、今度は少女。エイ、ヤー好きに。
⑩NEXTネクスト:またも大変ニコラス・ケイジ。高嶋政信のファンに。
その他、今月のベスト3の作品群も上映中です。
中国人監督、李纓氏のドキュメンタリー「靖国YASUKUNI」の公開がやっと決まった。5/3からだから、GWの作品でもあります。マスメディアでもいろいろ報道された今回の騒動の問題点は、自粛により作品が見られなくなる可能性があったことです。自主規制が文化を殺す。自主と呼べるほどの思想は何か?問題が起こると思い込み、その面倒を避けようと問題になる原因を取り去ってしまう。思想などなく、ただ対処療法的な行動のみのように見える。どんな映画であれ見る人がいて初めて作品として存在することを考えると、初めから公開できる権利を捨てさせてしまう自主規制は、存在を否定する殺人にも匹敵する。しかも、問題として報道されなければ、知らぬままに終わる可能性がある。自由と言いながら、これほど怖いことはないと思う。
よく利用するユナイテッドシネマ豊洲のティケッツ(入り口でチケット切る人)男性から、「ペットボトルの持ち込みはご遠慮ください」と言われてしまった。飲みかけのペットボトルを持っていた。
「どうすればいいんですか?」
「次回からご注意ください」だと。
最近の映画館の収入源の一つがコンセッションの売上とは聞いていました。それにしても、ペットボトルがダメとは。今度は水筒持参で出かけよう。それにしても、売店がいつからコンセッションになったのでしょうか?まあ、シネコンの登場・発展とともにあるのは間違いない。