 
			  やっと冬らしくなってきたこの頃、
			      師走の本番。
			      それにしても、今一つ切迫感がないのは何故だろう。
			      それでも今日はクリスマス。
			      あと1週間で新しい年。
		        映画1000円の元旦です。
		        
 11/26~12/25に見た作品は16本久しぶりに20本を切りました。やはり、師走でいろいろと忙しく…。
				     題名が長いので場所は取っていますが、日本映画はたったの3本です。
				    
				  
				    
			    
ブラック会社に勤めてるんだがもう俺は限界かもしれない
                      こまどり姉妹がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ! 
                      ONE PIECE film STRONG WORLD
                    
理想の彼氏
                      クリスマスキャロル
                      戦場のワルツ 
                      スペル
                      副王家の一族 
                      ロフト 
                      インフォーマント 
                      カールじいさんの空飛ぶ家
                      ジュリー&ジュリア 
                      牛の鈴音 
                      誰がため
                      パブリックエネミー
                      カティンの森
                    
① カティンの森
			       もうじき70年にならんとする今になって、やっと映画を作ることができた事件。人を狂気に追いやってしまう戦争以上に怖いものもある。スターリン時代のソ連は独裁政治のもと、ひどいことが公然と行われていたのだなあ。日本人のシベリア抑留にしてもね。
② カールじいさんの空飛ぶ家
			       ディズニー・ピクサーアニメは進化している。大きな視野から人生映画が生まれつつある。昨年のウォーリーといい、大人が普通に感動できるアニメが作られている。
③-1 スペル
			       なんともわくわくの緊張感が持続する。恐怖映画の怖さ加減も程よく、これほど映画に気楽に入り込めたのは久しぶり。スパイダーマンのサム・ライミが自分の古巣に戻って、充実の映画作り。
③-2 ジュリー&ジュリア
			       “ボン・アペティ!”というジュリア・チャイルドの高い声が弾む。メリル・ストリーブが如何にも楽しそうだ。彼女は1m68chのはずなのに、大女に見えるように慎重に作られている。この大きさがいい。小さめのジュリアを演じるエイミー・アダムスもアメリカらしい明るさがある。
		        
次の作品も面白いです。
			      ●こまどり姉妹がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!:彼女たちが今も活動していることにも驚いたが、戦後という日本の時代の一断面をこれほどくっきり示してくれたことに感激。
●戦場のワルツ:イスラエルの監督が作ったアニメーションによるドキュメンタリー。実写では厳しすぎると、アニメにしたとか。実写は確かに衝撃。
●ロフト:珍しくもベルギー映画のエンターテイメント。娯楽映画の常道をきっちり守り、最後まで謎解きで観客を引っ張る極上の脚本。
●牛の鈴音:韓国の片田舎の老農夫(婦)と牛を写したドキュメンタリー。
		        頑固に自分のやり方を変えない農夫と文句の絶えない妻がなんともほっとさせる。
●誰がため:戦後60年前後から2次大戦の秘話が続々映画化されているが、この映画はナチス・ドイツに占領されたデンマークでのレジスタンスを描いて哀切。
●パブリック・エネミーズ:ジョン・デリンジャーは銀行強盗で派手なイメージがあったのだが、ジョニー・デップのデリンジャーは静かに暗い。マイケル・マン監督は端正な映画作り。
		        
☆アート・ガーファンクル
			       「理想の彼氏」で子守りで理想の彼氏になる若い男性の父親役を演じていたのがアート・ガーファンクル。サイモン&ガーファンクルのガーファンクルですね。今年日本でもコンサーがありました。昔も時々映画に出ていました。
			       有名なのはマイク・ニコルズ監督の2本「愛の狩人」「キャッチ22」ですね。ユダヤ人の父親を演じたガーファンクル、演じることが好きなんでしょうね。
 「クリスマスキャロル」はロバート・ゼメキス監督(バック・ト・ザ・フューチャー)作成のアニメ。ディケンズの原作を欧米風リアル画で真面目に映画化。ジム・キャリーが7役の声を担当したり、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファースなども声優で声の出演をしています。
			       本篇が終わってクレジットが出ると素晴らしい歌声が響きます。宗教歌のような雰囲気を持ったいい曲ですが、これはこの映画のオリジナル。歌っていたのはアンドレア・ボッチェリ、盲目のイタリア人歌手ですね。心が洗われました。
		        
		        
			    
		        
 今年のお正月映画は興行的にはちょっと静かか。大本命「アバター」はあるものの、この対抗馬となる作品が見当たらない。「2012」はかなり集客したのだが何せ11/21に封切られて少し息切れ。「パブリック・エネミーズ」も渋い作りの作品で華やかさが足らず。できのいいアニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」はそれなりには頑張るだろうが。むしろ、今やブームに近い「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」が対抗馬か。
   しかし、最近若い女性までが来ているというONE PIECEとはいえ、基本的には子供向け作品だ。
あとはTVからの派生作品「のだめカンタービレ」くらいか。
以下は今年のお正月映画、こんな人にはこの映画をお勧め編。
○お正月に1回だけ映画館に行く人 : アバター
  ○歴史の事実に感動したい人 : カティンの森、 誰がため
  ○のんびり過ごしたい人 : 牛の鈴音、 カールじいさんの空飛ぶ家、 
                パチャママの贈り物
  ○皇室に関心のある人 : ヴィクトリア女王 世紀の愛
  ○日本と台湾の関係に思いを馳せる人 : 海角七号/君想う、国境の南
  ○いつもの映画を楽しみたい人 : 釣りバカ日誌20 ファイナル、
                   のだめカンタービレ最終楽章 前篇
年末恒例の映画決算報告の季節です。2008/12/26~2009/12/25の1年間に使った、映画鑑賞費用、つまり映画館の入場料についての報告です。
映画館・試写会で観た映画本数 : 267本
     映画鑑賞に支払った金額 : 212、500円
       映画1本当たりの料金 : 796円
本数は昨年比20本増ですが、金額は昨年比54300円ダウン。まるで最近の海外旅行の販売成績のようですが、もちろん、このダウンは60歳という年齢がもたらしたもの。
 はい、今年の1月から1000円の人になりました。
   では、なぜ796円なのか?理由は次の通り。
  ①6回鑑賞で1回無料などの映画館の割引サービスを利用している。
  ②株主優待券を利用。自分では東宝の株を持っています。
   他にNさんから松竹の株主カードをお借りしました。
 Nさんありがとうございました。
  ③Mさんから試写会の券を何度かいただきました
Mさんありがとうございました。
 ということで、1本当たりの料金は1080円→796円と284円も下がりました。今の日本社会と同じ、デフレ現象のようです。でも、これくらい安くなると気軽に映画に接することができるという感じです。やはり、公定(?)料金1800円は高すぎますね。
   皆さん早く60歳になってください。
   いや、違った、少しでも安く見られるよう、前売券完全利用など心がけてください。
 来年は景気が回復しますように!
  いい映画がたくさん見られますように!
 ONE PIECEがブームのようだ。少年ジャンプでの連載は1997年に始まったと言うから既に12年である。映画は今作が10作目ということで、かなりのロングセラーだ。
   アニメ映画があることは随分前から知っていたが、少年用子供アニメと思い、見たことはなかった。2週間ほど前の朝日新聞朝刊には驚いた。ONE PIECEの全面広告が1面ずつ、8面にもわたって載っていたのだ。各登場人物が大きな瞳でこちらを見ていた。その少し後、若い女性からONE PIECEを見てくださいと言われた。はまっているとか。会社の同僚の中学生のお嬢さんも見たがっているとか。
連載が12年続くことだけでもすごいことだ。しかし、少年ジャンプで掲載されている漫画も、東映で上映されていたアニメ映画も、最近までファンは少年だけだったような気がする。いつから、どうして、それ以外のところに広がったのだろうか?知っている方教えてください。
ということで、10作目にして初めてみてきました。設定のユニークさには結構驚きました。アニメの描き方も、乱暴ではあるが極端なスピード感の面白さと、キャラクター作りも想像以上でした。グループ劇の面白さも長続きの要因でしょう。まあ、それでも最終的には強いんだぜと勝ってしまうあたりが少年漫画ですね。
今年の最終号はここまでです。
   1年間のご愛読ありがとうございました。
  勝手な文面を勝手にお送りしながら“愛読”とは申し訳ありません。これ以上は読みたくない方、遠慮せずお申し出ください。今号を最後にさせていただきます。
 次号は新春特別号、元旦にお届けする予定です。
