あけましておめでとうございます。
今朝、速足ウォーキングトレーニングに出かけると、丁度日の出の時間頃だったためか、運河に面したいつものコースには多くの人が集まっていた、東を向いて。
雲一つない、きれいな晴天の空がやがて金色に染まっていく。
3年目の今年こそ、コロナが落ち着いてくれることを祈った。
こんなにいい天気に家にいるのはもったいないと、映画館に出かけてしまった。
1954年作品、カール・ドライヤー(デンマーク)監督の「奇跡」。
9割方埋まった映画館で奇跡を見て、敬虔な気持ちになってきた。
大晦日には「マクベス」を見に行った。
この作品が大晦日に公開されることを知ったのはつい4~5日前だ。
12月中旬頃に予告編を一度見ているが、その時はいつ封切とは出ていなかった。
映画館の人にいつ公開されるか、チラシはあるかと聞きに行ったのだが分からないとの答え。
その映画館は昨日「マクベス」を見た映画館であったのが驚きだ。
昨日も映画館にはチラシはなく、よくこれで8割位の集客ができたものだと思う。
映画好きの人は、今、ネット上の映画情報をチェックして行動していることを改めて実感した。
この映画はApple(A24との共同)によって作られている。
Appleが映画製作にまで乗り出しているとは知らなかった。
基本的には配信で公開しているようだ。
ネットで調べると、この「マクベス」は全国5館の映画館で12/31~1/06又は1/13までの限定公開と分かった。
確かに昨日の大晦日は金曜日で、通常の封切り日ではあるのだが、
こんなにせわしない公開にしたのは何故だと言いたくなる。
しかもこの上映は特別興業ということで、料金が一律1800円というのだ。
1900円という一般料金より安く、1200円というシニア料金よりは高いとなった。
映画館の会員料金も適用されない。
この特別料金というのは、最近時々見かける。
特別興業と銘打てば、特別料金という名の一律料金が可能になるかのようだ。
言ってみればシニア締め出し料金とひがみ根性で思う。
配信系会社はNetflix作品等も同じようにチラシ無し、宣伝無しの興行で、映画館で上映したという実績だけを目指しているかのようだ。
今回の「マクベス」はこの後全国公開されるのか否かは知らないが、これで年間の映画賞には参加できるのだろうか?
2021/1/01~12/31に見た映画は486本、そのうち旧作が102本となり、新作は384本となった。
新作の本数は過去最高になる。
1年前の新年特別号を見ると、新作公開が少なくドキュメンタリーが多くなったと書いている。
先月号でもドキュメンタリーが多いことを書いているが、この傾向は今年の新年特別号の年間ベスト10でもかわらず、日本映画で4本、外国映画で3本がドキュメンタリーとなっている。題名の後ろに(ド)で表示。
1.ドライブ・マイ・カー
2.水俣曼荼羅(ド)
3.偶然と想像
4.由宇子の天秤
5.空白
6.あの子は貴族
7.きみが死んだあとで(ド)
8.やくざと家族 The Family
9.くじらびと(ド)
10.パンケーキを毒見する(ド)
いま日本の希望と言えば、MLBの大谷翔平と将棋の藤井聡太ということになろうか?
そこに、映画界から濱口竜介監督が加わろうとしていると思われる。
2作品が世界の映画祭で次のように受賞しているのだ。
ドライブ・マイ・カー:カンヌ国際映画祭・脚本賞・エキュメニカル審査員賞・FIPRESCI賞、アジア太平洋映画賞・脚本賞、作品賞、デンバー映画祭・キェシロフスキ賞、ゴッサム賞・インディペンデント作品賞、シカゴ国際映画祭・シルバーヒューゴー審査員賞、ニューヨーク映画批評家協会・作品賞、ボストン映画批評家協会・作品賞、最優秀男優賞、監督賞、脚本賞、ロサンゼルス映画批評家協会・作品賞、脚本賞
偶然と想像:ベルリン国際映画祭・銀熊賞、シカゴ国際映画祭・シルバーQヒューゴー賞
アメリカでの受賞が結構多いが、ゴールデングローブ賞(非英語映画賞にドライブ・マイ・カーがノミネート)、アカデミー賞はこれからで十分期待できる。
難しい内容というより、普通の生活の中で感じる人間関係の様々な局面を、ごく普通の表現で描写する。
その普遍的な内容が世界で受け入れられる要因だろう。
日本における公害の原点ともいうべき水俣病は、
発生から半世紀を大きく過ぎているにもかかわらず、いまだに解決とはなっていない現状を、6時間以上に渡って描く「水俣曼荼羅」を見てください。お正月も上映中です。
1.コレクティブ 国家の嘘(ド)
2.ノマドランド
3.ジャネット/ジャンヌ
4.マクベス
5.アイダよ、何処へ?
6.tick,tick...BOOM!チック、チック・・・ブーン!
7.アメリカン・ユートピア
8.GUNDA グンダ(ド)
9.ボストン市庁舎(ド)
10.ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男
次点 パワー・オブ・ドッグ
ルーマニアからやってきた「コレクティブ 国家の嘘」には驚かされた。
あまりにドラマチックなドキュメンタリーだったから。
事実は小説より奇なりを証明するようだ。
しかも登場人物の心理・感情までも表しているようであり感心した。
今年はミュージカルも含め音楽関係の映画も多く公開された。
これで「ウエスト・サイド・ストーリー」が12月に公開されていれば、ミュージカルの年と断言できたのだが。
それは今年への期待としておこう。
そんな中、デイヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」は、
5月28日に封切りされたものが、元旦現在、東京ではまだ上映されている。
半年以上になる訳で嬉しくなってしまう。
ブロードウェーがオープンして、この作品も昨年10月17日から再演されている。
最初の公演時の舞台を写した映画化で、その幾何学的な動きは十二分に伝わってきて、これほど単純で面白く、楽しめる作品はない。
監督スパイク・リーは偉い。変な細工はしなかった。
まだしばらくはコロナ禍が続きそうだが、大晦日、元旦と映画館に身を置いてみて、少しは期待できる気もする。
勿論、今まで通りの注意をして映画を映画館で楽しんでいきたい。
良い映画に出会えますように!