2025年1月号 決算報告back

 

急に寒くなって、そのまま冬になるかと思ったが、
今年の天候は思い通りにならない。
明日12/26は最高気温が15℃とか。
思い通りにならない展開、
それを楽しむのも、そう、映画館で。

 

 

 

 

 

今月の映画

 

11/26~12/25のクリスマスに至る30日間に出会った作品は42本、
邦/洋画は20/22と邦画の割合がいつもより高く、半々に近い数字になった。
日本映画の新作、旧作共に本数が多くなったためだ。
新/旧は34/8となった。

 

 



<日本映画>

   20本(新13本+旧7本)

【新作】

アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 
正体、 雨の中の慾情
夜のまにまに 
劇場版ドクターX 
狂熱のふたり 
どうすればよかったか? 
野球どアホウ未亡人 
映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 
はたらく細胞 
アイヌプリ 
聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~ 
小学校 それは小さな社会 

 

【旧作】
<生誕100年の人々>
命美わし 
集団奉行所破り
或る夜ふたたび 
大坂の女 
トイレット部長 
女と海賊  
車夫遊侠伝 喧嘩辰

 

<外国映画>

   22本(新21本+旧1本)

【新作】
ドリーム・シナリオ
  (Drean Scenario) 
チネチッタで会いましょう
  (Il sol dell’avvenire / A Brighter Tomorrow) 
リュミエール!リュミエール!
  (Lumiere! L'aventure continue
 / Lumiere! The Adventure Continues) 
ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US
  (It Ends with Us) 
Back to Blackエイミーのすべて
  (Back to Black) 
ニッツアイランド 非人間のリポート
  (Knit’s Island, l’ile sans Fin / Knit’s Island 
コール・ミー・ダンサー
  (Call Me Dancer) 
ザ・バイクライダーズ
  (The Bikeriders) 
山逢いのホテルで
  (Laissez-moi / Let Me Die) 
ホワイトバード はじまりのワンダー
  (White Bird)、 
クラブゼロ
  (Club Zuro) 
モアナと伝説の海2
  (Moana 2) 
お坊さんと鉄砲
  (The Monk and The Gun) 
クレイブン・ザ・ハンター
  (Kraven The Hunter) 
キノ・ライカ 小さな町の映画館
  (Cinema Laika) 
太陽と桃の歌
  (Alcarras) 
スピーク・ノー・イーブル異常な家族
  (Speak No Evil) 
地獄でも大丈夫
  ( Hell to Hell) 
不思議の国のシドニ
  (Sidonie au Japon / Sidonie in Japan) 
型破りな教室
  (Radical) 
ライオンキング:ムファサ
  (Mufasa: The Lion King)

 

【旧作】
ゲームの規則

  (La regle du jeu / The Rules of the Game) 

 

 

 

Ⅰ 今月のベストスリー

  (新作だけを対象にしています)


① 雨の中の慾情

つげ義春の同名短編漫画に触発され、片山慎三が脚本・監督をした作品。雷鳴とどろく雨の中、トタン屋根のバス停から始まる濡れ場で見る者を引き付ける。この映画は濡れ場という表現がふさわしい。いかにもつげの世界だ。乾いたセックスではない。題名から、こうした状況が続くのかと思っていると、後半は違う方向に進んでいく。戦争の悲劇が絡んでくるのだ。片山慎三監督は、「岬の兄妹」で長編デビューしている。2019年だから5年前になる。今作までに数作発表しているが、今作は衝撃的だったデビュー作を上回っている傑作だ。今回改めてWikipediaで調べたら、韓国のポン・ジュノ作品の助監督をしたことがあることが分かった。ポン・ジュノといえば数々の名作(「殺人の追憶」から「パラサイト 半地下の家族」まで)を作り、来年にはハリウッドでの最新作「ミッキー17」が公開される巨匠。ジュノが東京で撮影することがあり、片山はその手伝いとして参加、ジュノ監督の姿勢に感銘を受け、「母なる証明」にノーギャラで良いからと頼み込み助監督として参加したという。

 

正体

染井為人の同名原作を元に藤井道人と小寺和久が共同で脚本を書き、藤井が監督した作品。殺人犯として死刑判決を受けた主人公が、脱走し顔面を変えつつ5人の人物として生活し、逃げ続けるのは…という物語が強力。主演は来年の大河ドラマに主演する横浜流星、脇にも多くの有名俳優が出演している。

 

③-1 どうすればよかったか?

姉の激しい声がなにも映されていない黒いスクリーンから聞こえてくる。医学部に進学した姉がある日突然叫び始めた。統合失調症が疑われたが、医師で研究者の両親は姉を精神科から遠ざけた、まるで隠すかのように。その姉の記録を残しておきたいと、弟である監督藤野知明は帰省する都度カメラを向けた。20年に渡る記録を映画にしたのは、姉が亡くなったため。90歳を超えた父に承諾を取り、どうすればよかったか?という気持ちのまま映画にしたという。今月のトークショー参照。

 

③-2 キノ・ライカ 小さな町の映画館

アキ・カウリスマキ監督が自分の住んでいる街、フィンランドのカルッキラに映画館を作った。キノ・ライカと自分の犬の名前を付けたとか。街に恩返しをしたいと、今は使われなくなった鋳物工場をカウリスマキと仲間たちが自分たちで工事作業を行ったという。こうしたことすべてを教えてくれたドキュメンタリー。監督はパリ在住クロアチア出身のアーティスト、ヴェリコ・ヴィダク、家族でカルッキラに1年間滞在し、作業を手伝いながらドキュメンタリーを作った。

 

 

 

今月も他にも楽しめる映画が沢山。(上映終了済作品もあります。)

 

チネチッタで会いましょう:イタリアで気張らずに、他の人から見たらおかしな真面目男を演じ、作り続けるナンニ・モレッティの新作。今回は映画監督の主人公を演じ、監督して正に周りの人とかみ合っていない人物を楽しく見せてくれる。チネチッタ(映画の街)はローマにある映画撮影所。川崎のチッタデッラ内の映画館はこの名前に由来する。

 

アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師:「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督の新作。真面目な公務員が自分が騙された詐欺師と組んで、脱税王を追い詰めるというストーリーが軽快に描かれる。最近好調な内野聖陽が気弱な公務員を、詐欺師をこれまたしっかりしてきた岡田将生が演じている。韓国のTVドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作とした映画化。

 

リュミエール!リュミエール!:1895年12月28日、パリでルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフで撮影された映画が、世界で初めて有料上映された。映画の父と呼ばれるリュミエール兄弟の110本の映画をまとめたのがこの作品。製作したのはリュミエール研究所所長のティエリー・フレモー。初めて撮影され、上映された映像を見ていると、当時の撮影した人、映像を見た人たちの感動が感じられる。そんな力を秘めた作品だ。

 

Back to Blackエイミーのすべて:3年半ほど前に、ピーター・バラカン音楽映画祭で見たドキュメンタリーで初めて知った歌手エイミー・ワインスタイン。彼女の半生を描いたフィクション映画がやってきた。驚くほどエイミーに似ていた。マリサ・アベラという人が演じ、歌も歌っているようだが、その歌いっぷりが素晴らしい。ロックよりもむしろジャズというワインスタインの特徴を出している。

 

コール・ミー・ダンサー:インド人バレエダンサーを追ったドキュメンタリー。十代の主人公は踊りが好きで独学していたが、ダンス大会で認められダンススクールに通うことに。そこでアメリカの元ダンサーで今は教える側にいる師に出会い、ダンサーとしてモダンダンスの道に進むことに。十代前半のもう一人の才能を持つ男の子はクラシックバレエに進み、ロンドンのロイヤルバレエで活躍するように。アメリカで作られたタイトなドキュメンタリー87分。

 

ザ・バイクライダーズ:この題名からはバイク族の映画と思うのが当然だが、そしてそれも描かれるのだが、実は主人公の妻が話す形で描かれている。アメリカの写真家ダニー・ライオンが、60年代のシカゴに実在したバイク集団の日常を写した写真集「The Bikeriders」(1968年)に触発されて製作された。

 

山逢いのホテルで:スイスの山間にある大きなダム、その麓にあるホテルに毎週火曜日に現れ、宿泊客の男性とのアバンチュールを楽しむ中年女性。障害のある息子を一人で育てる彼女はある男性に出会い…。この作品は濡れ場というよりセクシーな作り。監督・脚本のマキシム・ラッパズの長編デビュー作。面白いことにファッションデザイナーだったというスイス人。

 

狂熱のふたり:2013年に発売された豪華本「マルメロ草紙」の製作過程を追ったドキュメンタリー。画家岡田嘉夫の絵に、作家橋本治が物語を創作した。見開き2ページに岡田の絵が置かれ、物語が加わる。美を最も大切にし、製作には8年かかったという。今月のトークショー参照。

 

ホワイトバード はじまりのワンダー:「ワンダー きみは太陽」の続編は、いじめた少年ジュリアンと彼の祖母が主人公。同じ作者R・J・パラシオの小説が原作。いじめたことで学校を退学となったジュリアンは祖母サラの話を聞く。ナチス占領下のフランスで、ユダヤ人のサラは同じクラスの男の子に救われる。

 

ピーク・ノー・イーブル 異常な家族 :2022年に公開されたデンマーク・オランダ映画「胸騒ぎ」のハリウッドでのリメイク。今回の方がメリハリがはっきりしていて印象が強いのは、製作がホラー映画専門のブラムハウスだったからか?「胸騒ぎ」の監督クリスカン・タフドルが製作総指揮を担当していたからか?

 

不思議の国のシドニ:フランスの女性作家シドニは日本の出版社から招聘され、大阪空港にやってくる、未知の国への不安を抱きながら。出迎えてくれたのは出版社の担当者、フランス語ができる溝口健三で安心する。桜の季節に、京都、奈良、直島を巡り、亡くなった夫の幽霊にも何度も出会い、孤独を感じていた彼女が徐々に元気を取り戻し、新しい愛にたどり着くという物語。フランスの女性監督エリーズ・ジラールが脚本を書き、監督している。9年前に初めて日本を訪れた時に体験した感情から、この映画は生まれたという。イザベル・ユペールがシドニを、伊原剛志が溝口を演じている。

 

小学校 それは小さな社会:日本の小学校を約1年にわたって撮影したドキュメンタリー。イギリス人の父と日本人の母を持つドキュメンタリー作家、山崎エマが公立の小学校を4000時間にわたり取材、掃除や給食時の配膳を子ども自身が行う日本式も紹介される。集団生活での協調性なども映される。製作は日本、アメリカ、フィンランド、フランスの共同で、原題はThe Making of a Japanese となっている。

 

型破りな教室:メキシコで2011年に起きた実話を描いた作品。アメリカとの国境近くにあるマタモロスの小学校に赴任してきた先生は、思いもしない方法で授業を進める。決まり切った方法で物事を覚えさせるのではなく、あくまで自分で考えることを大事にする。どんな場合も考えさせる。1年後には10人が全国上位01%のトップクラスに食い込んだという。監督・脚本・製作はケニア生まれでグアテマラ在住のクリストファー・ザラ。

 

 

 

 

 


Ⅱ 今月の旧作

 

<日本映画>

渋谷シネマヴェーラの特集<生誕100年の人々>は映画の様々な部署で活躍した生誕100年になる人を集めた特集。7作品と、生誕100年の人は次の通り。


命美わし;淡島千景(俳優)、    

集団奉行所破り:内田良平(俳優)、 
或る夜ふたたび:音羽信子(俳優)、    

大坂の女:京マチ子(俳優)、
トイレット部長:村木与四郎(美術)、    

女と海賊:京マチ子(俳優)  
車夫遊侠伝 喧嘩辰:内田良平(俳優)

 

面白かったのは次の2本
「或る夜ふたたび」:五所平之助監督作品は歌舞伎座が製作(そういうことがあったんですね)している。佐野周二の無能夫演技と音羽信子の張り切り演技が見もの。面白い。


「トイレット部長」:主演の池部良の持ち込み企画という。国鉄の各駅のトイレ改善を目指す部署をトイレギャグ満載で描く。筧正典監督作品。池部のホンワカ演技も心地良い。

 

 

 

 

 

Ⅲ 今月のトークショー

 

12月9日 ポレポレ東中野「狂熱のふたり」上映後トークショー 柴岡美恵子、加藤久美子(橋本治の実妹)×浦谷年良(監督)


豪華本「マルメロ草紙」の製作には8年がかかった。映画は作画の画家岡田嘉夫と小説執筆の作家橋本治を中心に、装丁家、発行元集英社の編集者から凸版印刷の技術者まで巻き込んで製作過程を追った面白いドキュメンタリー。
作品の監督浦谷年良が橋本治の二人の妹にどんな兄だったかを聞くトークショー。元気で楽しい姉妹の話が面白い。治から2歳下の長女と更に2歳下の次女は、じゃりン子チエの姉妹かと思うくらい元気。編み物の天才だった治の編んだセーターを着て登場、いろんな分野で天才だったというお兄さんについて話された。その一つが音楽だった、一度聞いた歌はすぐに歌えたという。子供の頃はボーイソプラノだったとか。そして太っていたが、中学以降背が伸びてのっぽ(180㎝)になったという。

 

 

 

12月9日 ポレポレ東中野「どうすればよかったか?」上映後 大島新監督(この映画の監督ではない)のトークショー 聞き手 配給会社東風の向坪さん


今年2月の高円寺ドキュメンタリーフェスティバルのコンペティション部門審査員だった大島監督によれば、大賞等を決める討論が5人で2時間ほど行われたが、そのうち1時間40分ほどは「どうすればよかったか?」についての話だったそう。大賞は他の作品になったが、それくらいこの作品は皆の関心を集めた。自分の家族に同じことがと考えると、なかなか結論が出ない難しいテーマだったからだ。


 

 

 

 

 

Ⅳ 今月のつぶやき(良いことも、悪いことも)


●「工場の出口」はリヨンの工場から出てくる人たちを撮っただけの作品、「ラ・シオタ駅への列車の到着」は駅に入ってくる列車を前から撮った作品、共に固定カメラで撮影されている。しかし、初めて撮る、初めて見る喜びと驚きが画面にあふれているのを感じさせてくれるのは「リュミエール!リュミエール!」だった。

 

●これは何を描いたのかよく分からない作品が時々ある。「ニッツアイランド 非人間のリポート」はオンライン上のサバイバルゲームの世界に潜入インタビューというのだが・・・?もう一つは「クラブゼロ」、ヘルシーで幸福度がアップする"最新の健康法" それは「食べないこと」というのだが?こちらの思いもしないこと、こちらの能力不足もあるのかとは思いますが・・・。

 

●『愛知県の刈谷日劇では2023年9月22日からロングランされ、2024年9月29日までの上映記録は1年間を超え、ファンからは聖地と呼ばれている。』と公式サイトに書かれているのが「野球どアホウ未亡人」だ。ヒューマントラストシネマ渋谷に見に行ったら、ユニフォームを着た人が入口にいたので、配給会社の人と思い“刈谷日劇は地元の映画館で…”と話しかけてしまった。終映後出てくるとその人と一緒に写真を撮っている人たちがいて・・・見たから分かるが、映画の主演者で藤田健彦という俳優さんだった。

 

●シドニが関西空港で溝口健三に出迎えられるシーンで始まる「不思議の国のシドニ」。映画の中でも言われているが、有名人に似た名前だ。マイナス一の溝口健二がその名前。「祇園の姉妹」「西鶴一代女」「雨月物語」「近松物語」等の名作を監督した映画監督。小津や黒沢と同様、国際的に名前が知られている監督だ。この映画の監督エリーズ・ジラールは溝口の名前を出したかったのだろう。1898年東京湯島で生まれ、1956年京都上京区で亡くなったとある。サイレントの時代からの作品を含め92本の監督作がある。同じスタッフや俳優を使うことが多く、その溝口組の中からは脚本家、カメラマン、音楽、美術などで名を成した人も多い。俳優では田中絹代が15本で代表格だが、浦辺粂子と梅村蓉子が16本で最多。更に人を育ててほしかった。享年58歳とは早すぎる死だった。

 

 

 

 

 



今月のトピックス:決算報告

 

Ⅰ 決算報告(支出報告)  

 

今年もやってきたこの時節、1年の締めくくりだ。まずは映画関係の支払いについて。例年通り、見せよう会通信の会計年度12月26日~12月25日での支出の報告だ。


今年の結果は次の通りとなった。後ろの( )内は昨年の数字。

 

期間: 2023/12/26 ~ 2024/12/25
支出額: 526770円 (496050円)
映画本数: 508本 (500本)
1本当たり金額: 1037円 (992円)

 

昨年12/26~今年12/25の間に映画館で観た映画の本数は508本となった。内訳は新作408本、旧作100本となっている。
新作、旧作関係なく、すべての映画に対する支出金額を総映画本数で割って出た1本当たりの金額が1037円となった。昨年より45円上がり、1000円を超えた。基本的な映画入場料金は値上げされていないので、次の要因で45円上がったと思われる。
昨年比で新作本数が392→408と16本増え、旧作は108→100と8本減となった。当然ながら新作の方が料金は高く、旧作の方が安いので上がる要因となった。もっとも旧作の中には、昔の作品のリバイバル上映が含まれ、それらの多くは封切館で上映され新作と同じ料金となるが、旧作の多くは旧作専門の名画座で見ているので安くなる方が圧倒的に多い。

 

2023年には2020年のコロナ以降Netflix等の配信が伸びたため、映画興行が苦しくなっていたこともあり、6月に映画料金の値上げ(100円程度で大きなものではなかった)があった。今年はそうした変化はなく、反対に映画館の集客は昨年より良くなっていると思われる。

 

 

 

 

 

Ⅱ 外国映画


今年の興行成績については年が変わってしばらくすれば正確な数値が発表され、映画興行の変化が具体的に示される。
しかし、外国映画・洋画の集客力が落ちているのは明らかだ。毎週発表される週末の興行成績を見ていても、興行収入のベスト10に入る外国映画の本数は、このところ2本というのが多い。さらに、今年の年間の興行成績のベスト10に洋画の実写作品が1本も入っていないというのが聞こえてきた。アニメ作品が2本(「インサイドヘッド2」「怪盗グルーのミニオン超変身」)入っているとはいえ、残りの8本は日本映画(アニメ4本、実写4本)ということだ。

 

外国映画の実写作品が見られなくなっているのだ。この傾向はかなり前から見られた。外国映画に大作が無くなってきたのも大きな要因だ。しかし、日本人が外国のことに関心が無くなってきたというのが根本原因ではないかと思われる。日本の事だけ知っていればいいと感じている人が多いのではないか?自分の良く知っていることだけであれば、楽だからだ。内向きになっている日本、大丈夫だろうか?

 

 

 

 

今月はここまで。
次号は、寒さもピークかの1月25日にお送りします。



                         - 神谷二三夫 -


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