コギト工房 Cogito-Kobo
若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 


■大江健三郎トップページへ



■大江健三郎 まずはこれから


■大江健三郎作品一覧へ


■大江健三郎略年譜

                     
不満足
新潮社文庫  
定価:476円(税別)
頁数:63頁(文庫版)
ISBN4-10-112607-0
  カバー画:山下菊二 初出:1962年5月号 『文学界』掲載
    名作『個人的な体験』の鳥<バード>というあだ名が登場
 鳥<バード>という主人公が登場。2年後に書かれる『個人的な体験』の主人公と同じ名前である。もちろん同じ人物ではない。また、菊比古(きくひこ)という名前の付け方は大江独自のものであるが、27歳に書かれたこの作品からはやくも出ている。大江の作品ではこのように同じような名前を持った人が出てくることがよくある。また、戯化した名前を持った人物がたびたび登場するようになる。
 このあたりから、大江作品を難しいと感じ始めるひとがでてくるのだが、なんとかここを乗り越えて欲しい。これも大江作品の面白さと思って、素直に受け入れてみてください。また違った小説の楽しみを味わえるようになります。

 <冒頭>
 僕と菊比古(きくひこ)とは鳥(バード)につれられて汽車で二時間の地方都市へ、肉屋に就職するためにでかけ
ていった。僕と菊比古は、僕らの小さな町の定時制高校の午後の時間を早退けしてきたのだ
った。鳥は、自分のつとめている漢方薬店の仕事を朝のうちにすまし、その主人から僕らの
ために肉屋への紹介状をもらってきてくれていた。


 <出版社のコピー>
  
 <お勧め度>
  ☆☆☆★

Copyright2004-2007(c) Cogito-Kobo  All rights reserved