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■大江健三郎略年譜

                              
『芽むしり仔撃ち』裁判
岩波現代選書
解説:なし
定価:1200円(税別)
頁数:133頁(文庫版)
  初出:1980年2月号 雑誌「新潮」
      
  「同時代ゲーム」の第一稿から第二稿に書き改める過程で切り捨てられた部分を独立させた作品。

 <冒頭>
    1
 兄さん、僕がはじめてそいつを遠方から眼にした時の嫌悪感は、いわばこの世に他人が実在し、自
分が実在することへの、その根本的な組みあわせそのものに発するもののようだったよ。>>その
ようにアメリカにいる弟から、英語で書きおくって来た、報告書としての手紙。この報告の根柢に横たわ
る事件について、かつて小説を書いたことのある僕は、弟の手紙を自分の解釈・批判はぬきにして以
下に買きうつす。しかし英語から翻訳しつつである以上、それが弟のというより、自分の文体となる
ことはいたしかたない。


 <出版社のコピー>
  大江健三郎
 待望の中・短篇小説集

 ハワイにある精神病者のための民間施設、メキシコ・シティの裏街、北米ロングアイランドの別荘。それぞれの場所に、それぞれの文体で展開される、三つの奇怪な物語。そのグロテスクで克明な描出が、現代世界の核心を浮かびあがらせる。著者久々の中・短篇小説集。
 <お勧め度>
☆☆☆☆    

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