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■大江健三郎略年譜

  
    
燃えあがる緑の木
  第一部 「救い主」が殴られるまで
新潮社文庫  
解説:なし  
定価:590円(税別)
頁数:363頁(文庫版)
ISBN4-10-112618-6
カバー装幀:司 修 初出:1993年9月号 雑誌『新潮』連載
大江文学の新たな挑戦
 
   

<冒頭>
 第一章 蘇りとしての呼び名

 「屋敷」のお祖母ちゃんが、あの人をギー兄さんという懐かしい名前で呼び始められた。森
に囲まれたこの土地で、新しい伝説となっている人物が再来したように。お祖母ちゃんがい
ったんそう呼ぶと、「在」でも谷間でも自然にあの人をギー兄さんと呼んでこだわりがなか
った。地下に伏流していた名前が、湧き水となって地表へ出たのだ。

<出版社のコピー>
百年近く生きたお祖母ちゃんの死とともに、その魂を受け継ぎ、「救い主」とみなされた新しいギー兄さんは、森に残る伝承の世界を次々と蘇らせた。だが彼の癒しの業は村人達から偽者と糾弾される。女性へと「転換」した両性具有の私は彼を支え、その一部始終を書き綴っていく・・・。常に現代文学の最前線を拓く作者が、故郷四国の村を舞台に魂救済の根本問題を描き尽くした長篇三部作。
<おすすめ度>
  ☆☆☆☆

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