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■大江健三郎略年譜

         
飼育
新潮社文庫    
解説:江藤 淳
定価:438円(税別)
頁:63頁(文庫)
ISBN4-10-112601-1
カバー画:山下菊二 初出:1958年(昭和33年) 雑誌文学界1月号掲載
 
いまもみずみずしい感動!
大江健三郎の入門書といっていい作品。まずはこれを読んでほしい。
昭和33年度上半期第39回芥川賞受賞作品。
半年前の「死者の奢り」が候補になってから、この半年間で大江はすでに新人とは呼べないほど充実した作品を発表し続けていた。
<冒頭>

僕と弟は、谷底の仮説火葬場、潅木の茂みを伐り開いて浅く土を掘りおこしただけの簡潔
な火葬場の、脂と灰の臭う柔かい表面を木片でおきまわしていた。谷底はすでに、夕暮れと霧、
林に湧く地下水のようにつめたい霧におおいつくされていたが、僕たちの住む、谷間にかたむ
いた山腹の、石を敷きつめた道を囲む小さい村には、葡萄色の光がなだれていた。
<出版社のコピー>

黒人兵と寒村の子供たちとの無残な悲劇
<おすすめ度>
 ☆☆☆☆☆

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