コギト工房 Cogito-Kobo
若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 

■大江健三郎トップページへ



■大江健三郎 まずはこれから


■大江健三郎作品一覧へ


■大江健三郎略年譜

  
小説のたくらみ、知の楽しみ
新潮文庫  
解説:川本三郎
定価:438円(税別)
頁数:243頁(文庫)
ISBN4-10-112616-X
初出:1983年〜84年 新潮社『波』に連載
       
       
<冒頭>
    1 「異化」の話から、ヴォネガットの恐ろしい幻想へ

 僕はさきに「小説を書かぬ人のたmの小説作法」という一連の講演をしました。小説を書
かぬ人のための、とわざわざ断り書きしたのには理由があります。おおいに実際的な必要か
ら、急いで小説を書きたい、そこで小説書きの実用的手引きとしての話を聞きたい、という
聴衆が対象では、息がつまる思いがします。

<出版社のコピー>
 障害のある息子とその共生を祈念したこの二十年、無力な父親は、小説のたくらみを通じて
初めて、現在ここにある自分をのりこえ、新しい自分を達成して、生き方の定稿を作ることができた・・・・。
日々の読書から、また創作の現場から、かつてなく自己の生活と精神緒内情をさらけだした注目の
長篇エッセイ「小説のたくらみ、知の楽しみ」に、「核時代のユートピア」他の手紙と提言を併録。
<おすすめ度>
☆☆☆☆
Copyright2004-2007(c) Cogito-Kobo  All rights reserved