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若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 |
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二百年の子供 |
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中央公論新社 | |||||||
解説:なし | |||||||
定価:648円(税別) | |||||||
頁数:277頁(新書版) | |||||||
ISBN4-12-204770-6 | |||||||
画:船越 桂 装幀:中島かほる |
初出:2003年1月4日〜10月25日読売新聞土曜朝刊に連載 | ||||||
大江、生涯唯一のファンタジー・ノベル | |||||||
読売新聞の土曜版で連載されたファンタジー。 子供向けの作品だからといってあなどってはいけない。大江文学の流れが脈々と築かれている。船越桂の挿画も素敵だ。 真木、あかり、朔の三兄妹と犬のベーコン。過去と未来に向けての冒険の旅。 文庫では解説の替わりに、著者自身が”「三人組」の父親は、良い教育者なんだろうか?”という エッセイを寄せている。 |
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<冒頭> | |||||||
1章 冒険を始める前と終わった後で 1 「三人組」がどんな子供たちであったか? まずそれをいくらかでもいっておくなら、めいめ いの好きな言葉をあげるのがいいと思う。子供が好きな言葉は、たいてい、いつまでも同じじ ゃないけれど・・・ 毎年、四国の森のなかから出て来ていたおばあちゃんが、おみやげを渡してくれた後、「三 人組」がもらったもので楽しむのをしばらく見守ってから、おかえしにいってもらおうとした のが、いま好きな言葉。 |
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<出版社のコピー> | |||||||
三人の子供たちが、この国の過去と未来で出会う、悲しみと勇気、ゆったりしたユーモア、時をこえた友情。 そして「新しい人」が浮かび上がる。 |
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<おすすめ度> | |||||||
☆☆☆☆ | |||||||
<都会で見たスダジイ> | |||||||
この作品で重要な役割を果たすスダジイ。どんな樹なのかずっと気になっていました。 偶然東京品川周辺で見つけました。こんな樹だったのですね。作品では「千年スダジイ」のうろ(穴)が重要な役割を果たしています。これよりももっと大きなスダジイの根元に人が横になれるような大きな穴があいていました。 |
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<新書版表紙と文庫版帯> | |||||||
SBN4-12-003476-3 文庫帯 |
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