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若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 |
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治療塔 |
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講談社文芸文庫 | ||||
解説:井口時男 | ||||
定価:1200円(税別) | ||||
頁数:31頁(文庫版) | ||||
ISBN4-978-4-06-275981 | ||||
カバーデザイン:菊地信義 | 初出:1991年1月号 『新潮』掲載 | |||
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<冒頭> | ||||
prologue 車椅子に乗った祖母と三十歳の娘。車椅子を押して来たのは、爆発による火傷のほかに も全身に故障のある模様の初老の男。娘は日頃にない盛装の派手さを気にかけている様 子。かれらは歓迎会の人ごみから逃れて来た。「『新しい地球』から、おかえりなさい!」 「帰還者、この地球の希望!」というようなビラが通りにも見られる。 |
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<出版社のコピー> | ||||
障害を持つわが子と妻との日常、そして夥しい量の読書。 少年の日の記憶、生の途上における人との出会い。 「文章を書き、書きなおしつつ、かつて見たものを なぞる過程でしだいに独特なものをつくってゆく」という 方法意識の作家「僕」が綴る、表題作九篇の短篇小説。 切迫した震える如き感動、時にユーモアと諧謔をたたえて 還暦近づき深まる、大江健三郎の精神の多面的風景。 |
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<お勧め度> | ||||
☆☆☆☆ | ||||
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