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若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 |
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動物倉庫 |
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新潮社文庫 | ||||||
定価:552円(税別) | ||||||
頁数:33頁(文庫版) | ||||||
ISBN4-10-112608-9 | ||||||
カバー画:山下菊二 | 初出:1957年 雑誌文学界12月号掲載 | |||||
初期の若々しい戯曲 | ||||||
大江健三郎の初期の戯曲 不条理劇はいまも新鮮 今の若い人たちはこういった不条理劇と言われる作品をどのように感じるのであろうか。興味があるところではあるが、団塊世代にとってはそれが格好良さ、はやりであった。 最後の意表をつくどんでん返しはユーモア作品と開き直って読んでもいいのではないだろうか。こんな芝居をやってみたくなる。 |
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<冒頭> | ||||||
倉庫番 すっかり夜になってしまったな、動物の積み出しのある時はいつだって夜になる。それで時間外手当も貰えない。 事務員 事務所の予定の立て方が投げやりだからよ。象一頭、穴熊五頭、それに極楽鳥ひとつがいまで、あんなにたくさんの動物を引渡すときには、時間の幅をみこんでおいてくれなくちゃね。 |
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<出版社のコピー> | ||||||
<おすすめ度> | ||||||
☆☆☆☆ |
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