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■大江健三郎略年譜

    
家としての日記
講談社文芸文庫  
解説:伊丹十三
定価:1050円(税別)
頁数:64頁(文庫版)
ISBN4-06-196343-0
カバーデザイン:菊地信義 初出:1990年8月号 雑誌『群像』掲載
連作「静かな生活」の6
 
    


<冒頭>
。一月から弟は本格的に、家での受験勉強を中心にする日程を作った。私は周のうち二日、大学図書館と研究室に出かけることにした。

<出版社のコピー>
精神に機器を感じて外国滞在を決意した作家の父に、妻が同行する。残された三人の兄弟妹の日常。
脳に障害を持った長男のイーヨーは”ある性的事件”に巻き込まれるが、女子大生の妹の機転でピンチを脱出、心の平穏が甦る。家族の絆とはなんだろうかーーー。
<妹>の視点で綴られた「家としての日記」の顛末に、静謐なユーモアーが漂う。大江文学の深い祈り。
<おすすめ度>
 ☆☆☆☆

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