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核時代の想像力 |
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新潮選書 | |||||
解説:なし | |||||
定価:1400円(税別) | |||||
頁数:327頁 | |||||
ISBN978-4-10-603584-5 | |||||
2007年5月25日刊 (オリジナル刊行1970年7月) | |||||
30代前半の講演集 | |||||
1968年(昭和43年)大江33歳の時の1年間にわたる講演会の記録。 <収録講演> 1.戦後において確認される明治 2.文学とはなにか?(1) 3.アメリカ論 4.核時代への想像力 5.文学外とのコミュニケイション 6.文学とはなにか?(2) 7.ヒロシマ、アメリカ、ヨーロッパ 8.犯罪者の想像力 9.行動者の想像力 10.想像力の死とその再生 11.想像力の世界とはなにか? |
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<冒頭> | |||||
プロローグのための短い小説=沈黙の講演者 男の父親は洪水のあと、にごり水に竿をつきたてて溺死者を探索する作業にたくみであったが、 遺族に感謝されることはなく、悪食の魚どもには憎まれた。男は自分の沈黙の、血の匂いのする にごった深みに錘をおろして、本当の言葉をさぐりあてる作家についていた。沈黙こそ がかれの仕事の基本条件であったのだが、それでも時どきかれは、髭をそって講演のために劇 場へと出かけた。 |
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<出版社のコピー> | |||||
おまえはどのような時代に、なにを頼りに生きてきたのか? 『万延元年のフットボール』を書きあげた小説家は、1968年、意欲的な 連続講演をおこなった。文学とはなにかを問い、沖縄とアメリカを考え、 映画と明治百年と犯罪を論じ、往生要集やヌーボー・ロマン、そして核 時代の生き方をめぐって語り続けた。今こを鮮明な11のメッセージに、 2007年の新たなエピローグを付す。 |
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<おすすめ度> | |||||
☆☆☆★ |
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