コギト工房 Cogito-Kobo

若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 

  TopPage    |     おしゃべり本棚   |    おしゃべり音楽   |  おもしろ旅選び    | お勧めリンク集 | 

■大江健三郎トップページへ



■大江健三郎 まずはこれから


■大江健三郎作品一覧へ


■大江健三郎略年譜

    
壊れものとしての人間
    −活字のむこうの暗闇ー
講談社文藝文庫  
人と作品:黒古一夫  
定価:913円(税別)
頁数:207頁(文庫版)
ISBN4-06-1961210-8
デザイン:菊地信義
小説の領域にもっとも近いエッセイ
 
 
 1969年頃のエッセイ。

<冒頭>
   出発点、架空と現実

 読書による経験は、言葉の正統なる意味あいにおいて、経験であるのか、読書によって
訓練された想像力は、現実への想像力たりうるのか? ぼくはこのふたつの問いかけを、
自分自身にむけて発し、そして当然それにこたえなければならない。


<出版社のコピー>
 幼年期をすごした、四国の深い森の奥を出て作家になった
著者は、読書をひとつの手がかりとして、自分の内部の
暗闇を擬視する。己が引き裂かれているという脅迫観念。
個としての死への怯え。破滅に瀕したこの世界と宇宙。
小説家の自由な思考が記憶を手繰り、己の過去を顧みる。
作家大江健三郎の精神の原点と、創造世界の内奥を
小説に近い告白的な語りのうちに綴った長篇評論。
 
<おすすめ度>
☆☆☆☆

Copyright2004-2007(c) Cogito-Kobo  All rights reserved