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若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 |
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懐かしい年への手紙 |
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講談社文芸文庫 | |||
定価:1500円(税別) | |||
頁数:589頁(文庫版) | |||
ISBN4-06-196196-9 | |||
カバーデザイン:菊地信義 | 初出: | ||
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<冒頭> | |||
第一章 静かな悲嘆<グリーフ> その秋、僕が生まれ育った森のなかの、谷間の村で暮している妹から電話があった。ギー 兄さんが大がかりな事業を始めてしまった。例の風変わりなふるまいの延長ともいえなく はないが、その進み行く先に不安があると、いまはギー兄さんのつまであるわれわれの永年 の友、オセッチャンが相談に来た。 |
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<出版社のコピー> | |||
郷里の村の森を出、都会で作家になった語り手の「僕」。その森の魂のコミューンを築こうとする「ギー兄さん」。二人の”分身”の交流の裡に、「いままで生きてきたこと、書いてきたこと、考えたこと」のおよそ総てを注ぎ込んで”わが人生”の自己検証を試みた壮大なる”自伝”小説。「万延元年のフットボール」「同時代ゲーム」に続きその”祈りと再生”の主題を深め極めた画期的長篇。 | |||
<お勧め度> | |||
☆☆☆☆ |
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