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■大江健三郎略年譜

    
日本の「私」からの手紙
岩波新書  
解説:なし  
定価:620円(税別)
頁数:頁(新書版)
ISBN4-00-430424-5
岩波新書 6冊目 
   『ヒロシマ・ノート』から始まった岩波新書でのシリーズの最後の作品
 ノーベル賞を受賞した後の世界に向けての発言の数々

 <内容>
 ・フランス核実験をめぐる手紙と感想
 ・天皇が人間の声で話した日
 ・日本人はアジアで復権(リハビリテイト)しうるのか
 ・希望と恐れとともに
 ・日本人は年とともに改良されたか
 ・ギュンター・グラスとの往復書簡
 ・信仰する人たちもそうでない私らも
 ・平和への文化のために
 ・時代から主題をあたえられた

<冒頭>
      フランス核実験をめぐる手紙と感想

   初心のファックス
 このひとつきほどの間に、私は強く自分を縛るものになるはずのファックスをふたつ送った。
若い文学者に時代遅れをからかわれながら、私は昨年末までファックスを持っていなかった。襲
いかかってきた通信の洪水にパニック状態の私の家族を見かねて、友人が海外からの連絡に無
償で代行を申し出てくれた。その友人とつなぐパイプとして、はじめてファックスは私の家にや
って来た。


<出版社のコピー>
   世界に語り、
   日本を
   自問する。

  ノーベル賞受賞後、一年間の思索
<おすすめ度>
☆☆☆

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