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落ちる、落ちる、叫びながら・・・・ |
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講談社文庫 |
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解説:鶴見俊輔 |
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定価:533円(税別) |
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頁数:20頁(文庫) |
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ISBN4-06-183754-0 |
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初出:1983年1月号 雑誌『文芸春秋』 |
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短編集「新しい人よ眼ざめよ」3番目の作品 |
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"Down,down thro the immense, with outcry, fury & despair"
題名はウイリアム・ブレイクの詩句よりとられている。
息子イーヨーがプールで溺れているシーンである。
この作品では1970年11月に自衛隊の市ヶ谷駐屯地で自決した三島由紀夫との関わりが色濃く描かれている。ブレイクと三島。それと障がいを持った息子との関連を理解するのは難しい。しかしイーヨーの最後の言葉で救われる思いがする。
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<冒頭> |
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二年前になるが、まだ中学校の特殊学級に在籍していた息子に、泳ぎを教えようとして、クラブに連れて行っていた時期があった。秋から冬にかけての数箇月、毎週、週によっては三度ほども。そのきっかけは、夏の終わりの保護者の会で、体育の先生から、息子が水泳実習において、いかにあつかいにくかったかを、妻が聞いてきたことにあった。
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<出版社のコピー> |
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障害を持つ長男イーヨーとの「共生」を、イギリスの神秘主義詩人ブレイクの誌詩を媒介にして描いた連作短編集。作品の背後に死の定義を沈め、家族とのなにげない日常を瑞々しい筆致で表出しながら、過去と未来を展望して危機の時代の人間の<再生>を希求する、誠実で柔らかな魂の小説。
大佛次郎賞受賞作。
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<おすすめ度> |
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☆☆☆☆ 自選短篇作品 |
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