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沖縄ノート
岩波新書  
解説:なし  
定価:740円(税別)
頁数:228頁(新書版)
ISBN4-00-415028-0
初出:1996年3月より 雑誌『世界』
沖縄に対する思い
 
 大江健三郎の沖縄に対する、あるいは戦後民主主義にたいする思い。
われわれはこの思いに真摯に耳をかたむけなければないらない。

<冒頭>
 1969年1月9日未明、沖縄県人会事務局長であり、かれを知る者にはつねにそれ以上の
人間であった古堅宗憲氏が、日本青年館において急死した。日本青年館は、古堅さんが生涯を
かけた沖縄返還運動の拠点であったし、古堅さんがその未明の火災に出会わざるをえなかった
のは前日深夜まで、沖縄から状況した古堅さんの同志たちとの話合いがつづいたためである
以上、古堅さんは、かれが生涯をかけた闘いの、戦場において斃れたといわねばならない。
<出版社のコピー>
 米軍の核兵器をふくむ前進基地として、朝鮮戦争からベトナム戦争にいたる持続した戦争の現場に、日本および日本人から放置されつづけてきた沖縄。そこで人びとが進めてきた苦汁にみちたたたかい、沖縄をくり返し訪れることによって、著者は、本土とは何か、日本人とは何かを見つめ、われわれにとっての戦後民主主義を根本的に問いなおす。
<おすすめ度>
   

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