コギト工房 Cogito-Kobo
若い読者のための大江健三郎ワールド 作品紹介 

■大江健三郎トップページへ



■大江健三郎 まずはこれから


■大江健三郎作品一覧へ


■大江健三郎略年譜

  
    
小説の悲しみ
講談社文芸文庫  
解説:伊丹十三
定価:1050円(税別)
頁数:46頁(文庫版)
ISBN4-06-196343-0
カバーデザイン:菊地信義 初出:1990年7月号 雑誌『文学界』掲載
連作「静かな生活」の5
 
    


<冒頭>
 いま両親がカリフォルニアにいるために、とくに父について自然な距離をおいて考えら
れること。父との関係で、私に良い感情があるひとつは、エンデの『モモ』を読んだ時の
思い出だ。

<出版社のコピー>
精神に機器を感じて外国滞在を決意した作家の父に、妻が同行する。残された三人の兄弟妹の日常。
脳に障害を持った長男のイーヨーは”ある性的事件”に巻き込まれるが、女子大生の妹の機転でピンチを脱出、心の平穏が甦る。家族の絆とはなんだろうかーーー。
<妹>の視点で綴られた「家としての日記」の顛末に、静謐なユーモアーが漂う。大江文学の深い祈り。
<おすすめ度>
☆☆☆☆   

Copyright2004-2007(c) Cogito-Kobo  All rights reserved