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■大江健三郎略年譜

  
サンタクルスの「広島週間」
文藝春秋  
定価:
1300円(税別)
頁数:25頁
ISBN4-16-308780-X
初出:1985年第4号(9月) 雑誌『へるめす』
       
   
<冒頭>
   海外に、一定期間の滞在を予定した旅に出る。目的地でのはじめの数日の、ジェット機で乗り超えた時差にもたらされる不眠。強い渦巻きの求心力のように一瞬の眠りへ引きずり込むが、すぐさまポカリと浮上させて、ただ頭を火照らせる睡気。
<出版社のコピー>
「浅間山荘」の銃撃戦と、雪深い森の若い死者たち。革命党派の課題をこえて、そこには戦後日本の精神史にきざまれた、もっとも悲劇的な惨たらしさがある。しかもユーモアの地下水もにじみ出るほどの人間的な深みで受けとめたい。文学の仕事なのだから・・・・
永く考えた後、手法のことなる架空の短篇をくみあわせて、出来事の全体に対置することにした。主題としては長篇にひとしく、同時代、あるいは同じ不幸を生きる自分の個人史も透けて見える。
<おすすめ度>
☆☆☆
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