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■大江健三郎略年譜

  
    
ユートピア探し 物語探し
岩波書店  
解説:なし
定価:1300円(税別)
頁数:247頁
ISBN4-00-002333-0
イラスト:黒田征太郎
デザイン:桜庭文一 + K2
1988年5月30日 発行
  実力派作家の鼎談   
  井上ひさし、筒井康隆と大江健三郎
  この三人が揃って文学を語る。面白くないわけがない。


 84年から88年というおよそ3年半の時間的経過がより一層面白い。
 50歳前後の作家の考えを知ることも興味深い。

 
 
 <収録作品>
  
 T   ユートピア探し 物語探し       1984年12月季刊「へるめす」
 U  小説の面白さ              1986年1月季刊「へるめす」
 V  文学の未来に向けて         1988年2月季刊「へるめす」
  

<冒頭>

大江 これから創刊される季刊『へるめす』は文化現象の全体を扱う雑誌になると思います。
考えてみますと、いわゆる純文学の作家たちの文芸雑誌を主な舞台にする座談会というものは、
文化現象の全体をとらえるということはめざさなかったように思います。唯一の例外は、戦後
すぐの生きいきした時期に、丸山真男氏ら、同時代の社会科学者たちをむかえいれて行なわれた、
損後文学者たちの座談会じゃなかったか。


<出版社のコピー>
 冒険とユーモアの精神にみちた現代文学をめぐる夢の鼎談

   同時代と次の時代へのメッセージ/フィクションとノンフィクション
   映画と推理小説/全体小説について/パロディ、フィードバックする力
   河内音頭の笑い/漱石の偉大さとは/物語の定義
   未来の風景ー核の冬/なぜ書き続けるのか?/夢・無意識・死
   僕たちの「唱和」とはどういう時代か?/これからの小説 etc
   

<おすすめ度>
 ☆☆☆☆   

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