2018年9月3日
香港駐在事情 2
赴任後、数か月が経って香港生活に慣れてきましたが、悩みの種は湿度が高い気候と病院です。息子は高湿気と空気の悪さ(スモッグ?)が原因かどうかはわかりませんが年に何回か夜中に熱をだし大騒ぎです。帰国後は家内と息子は喘息に悩まされました。また、団体下見のお客様が持病の喘息が悪化したと翌日下見せず帰国。ツアーはキャンセルになったこともありました。
ご承知の通り海外の病院事情は日本ほど充実していません。しかも、外国人は高い医療費を払って英国系の病院に行かざるを得ません。当時は英国領なので英国人優先で予約も必要です。幸いにも、同じフラットに息子と同年代のイギリス国籍の男兄弟がいて家族くるみで行き来していたので紹介してもらっていました。医療英語には大変苦労しました。
香港は日本に近いため団体も多くVIP接待も多かったように思います。
VIP接待後の帰宅はタクシーの利用が多かったです。夜遅いときは外国人だと分かると乗車拒否されたりするので広東語で行き先を伝えないとうまく帰れません。それで最初に習った広東語が「チインハウミュートー・ワンキントウ・フーライユン」(英語はHong Kong side、 Cloud-view road、flora garden)です。酔っぱらって自宅までタクシーで帰れるように隣人に教えてもらいました。
また、発音が悪く何回か全く反対の方角に連れていかれたこともしばしば(怖)。香港島の中腹周辺は真っ暗で危険ですので真剣に広東語を覚えました。この広東語は一生忘れません。息子が発音すると100%通じていました(笑)。
私のフラットには日本人や欧米人が住んでいた関係で家賃も高くその分、治安の良い場所でした。フラットにはガードマンと大きな番犬がいて常に関係者以外の人はチェックされます。
フラットのガードマンとは日常から仲良くなっていることが重要ですのでチップを手渡すことが結構ありました。旧正月やクリスマスシーズンにはお年玉をあげます。勿論、事務所のスタッフにも上司から赤い1,000ドル札(赤は縁起が良い)を準備して全スタッフに上げます。更に、空き巣対策にも赤いお金1,000ドル札2枚が必要です。現金がないと日本から持参した洋服類にナイフで切り刻んでいきます。
次回に続く・・・。