2021年(令和3年)8月1日
食道がん(その-2)
小細胞食道がんは稀ながん(肺がんには治療法がある)で有効な抗がん剤治療が確立されていないとのことで、担当医からがんセンターで治療を受けることもできますがどうしますかと聞かれたが医療設備も医師団のカンファレンスもしっかりしていると聞いていたので家に近い当医療センターで治療することを選択しました。
入院前には抗がん剤治療か手術のどちらかになりますが初期がんなので手術は術後の後遺症(肺炎、食道の炎症等)でQOLの質が落ちるので抗がん剤治療で治療しますとの説明を受けていました。通常日本人の食道がんの多くは85%以上が扁平上皮癌で有効な抗がん剤があるのでほぼ90%以上の患者に効果があると云われています。帰宅後、予後(余命)の事が頭をよぎり不安で数日間は眠れませんでした。
いよいよ9月14日入院です。
担当医から抗がん剤治療スケジュールと副作用対応に関する説明があり、2種類の抗がん剤(イリノテカンとシスプラチン)の組み合わせで3か月の治療計画の説明を受けました。
今回使用するイリノテカンは他の抗がん剤との組み合わせで有効性が高いとのことで世界的に使用されている薬ですが、効果がないと判断した時は他の抗がん剤との組み合わせに替えるとのことでした。また、イリノテカンは副作用が表れやすいので投与前にあらかじめ点滴で抑え、内臓機能保護のための飲み薬7種類を毎日朝昼晩寝る前に服用との説明を受けました。不安な1日でした。
抗がん剤治療は2〜3週間を1クールとして最低2クール行い効果をチェックします。 1クールは1回目に2種類(イリノテカン+シスプラチン)の抗がん剤投与(6時間)、2回目に1種類(イリノテカン)の抗がん剤投与(3時間)で1セットです。
まず、治療開始1時間前に採血をして健康状況をチェック(がんは腫瘍マーカーと云う腫瘍進行度の目安となる数値があるのですが私の場合はありませんでした)して採血結果で担当医からOKが出ると副作用を抑える点滴をして、抗がん剤投与を始めます。また、説明では副作用はすぐに出る人、翌日や1週間後に出る人及び副作用の軽い人それぞれだと説明があったので最初の抗がん剤投与が終わった後、副作用の事が数日間頭から離れませんでした。
次回に続く。