2021年(令和3年)12月1日
日本の無国籍の子供たちを救え!
日本では無国籍の幼い子が近年急増していると新聞ニュースで知りました。
日本に住んでいる子供達は当然国籍を持っていると思っていました。でも、日本で生まれ住んでいる子供たちで国籍を持っていない子供たちがいるのです。どうして日本に無国籍の子供が存在するのでしょうか。
国連の推計では世界には国籍がない人は数百万人規模にのぼるとのことです。国連では無国籍者を減らすことを目指して国際条約が採択されています。無国籍者の大きな背景は紛争で国そのものがなくなった、国が特定の民族を迫害して国民として認めない等です。
しかし、なぜ日本で無国籍の幼い子が近年急増しているとのニュースが報道されたのでしょうか。無国籍の子供たちはどんな背景で無国籍者になるのだろうか。なぜ日本で無国籍の子供たちが存在しているのでしょうか。出入国在留管理局によると0〜4歳児は2020年度末で211人と5年間で約4倍になったと報道されています。
背景には技能実習生及び留学生、観光で来て本国に帰らず非正規滞在で日本に住む外国人に子供が生まれ、親が非正規滞在のため自国の在日大使館領事部に国籍を取得するための必要な手続きをしていないからです。日本で生まれた子供の場合は住民登録をすることで健康診断や通園・通学などの日常生活には直ちに支障は出ないので子供が成人するまでわからずに生活をしているわけです。しかし、成人になって海外旅行や留学、結婚、出産と云った時点で無国籍者であることが判明し人生の壁に阻まれてしまいます。
日本も加盟している子供の権利条約は国籍を得る権利を明記していて、その国籍法では日本で生まれで父母が不明か無国籍の場合はその子は日本国民とすると定めているとのことです。政府は支援団体と連携して実態を把握し、このような子供たちを積極的に日本国籍に認める運用や努力をして人権を大切にする国になってほしいと望みます。
現代日本は個人主義傾向にあります。そして経済がどんどん後退していて胸を張って誇れる日本ではなくなりつつあります。人権を無視する出入国在留管理局の対応で日本の信用もガタ落ちです。嘆くのは私だけでしょうか。
子供には罪はありません政府は積極的に無国籍の子供をなくす努力を!