2022年(令和4年)5月1日
独裁者プーチンと国際秩序
気になる出来事なので前回に引き続き書いてみました。
ロシア独裁者プーチンのウクライナ侵攻により国際経済と国際秩序が崩されている。 旧ソ連時代の歴史と栄光に縛られている独裁者プーチン大統領(21世紀のヒットラーだ!)の個人戦争だと言われている。ウクライナは欧米諸国のバックアップでロシアからの攻撃に対して現在は善戦している。しかし、援助も防御兵器から攻撃兵器へと変わってきており欧米(民主主義国)とロシア(社会主義国)の二極化による代理戦争化していているように見え始めたので冷戦時代のように長引く戦争となりつつある。したがって、戦争停戦は難しくなり長期戦線になりそうだ。
国際連合(国連)は第二次世界大戦後の第三次世界大戦を避けるため欧米中心で作られた。国連は平和的な国際秩序を推進してきたが独裁者プーチンの一方的な侵略により破壊され、国連の弱体化も明るみになった。ロシアが安全保障常任理事国である限り国連の機能は停止したままとなるので国連の改革が必要になっている。この一方的な戦争で懸念されることは社会主義国中国、北朝鮮が軍事の力と核の力を武器にプーチンを模倣して隣国を脅し領土侵略戦争を始めるのではないかと云うことだ。
ロシアが強気なのは天然資源大国で各国は天然資源(エネルギー)をロシアに頼っているためだ。よって、ロシアに対して経済制裁してもロシアのみならず世界経済も巻き込まれてしまう。しかし、各国市民は人道上からも対ロシア制裁を支持している。日本は制裁が日本経済や暮らしに広がっても継続を国民の7割が支持している(共同通信の調査)。
世界は原料や生活商品の不足と商品の値上げや原油等の値上がりが始まっている。将来は信用できないロシアからの輸入に頼らない経済体制が必要とのことで各国は対策を構築し始めている。
しかし、我が国日本は自給自足率(30%程度)が低いのが問題だ。有事があった時に自給自足率が低いと兵糧攻めで国民が苦しむのかもしれない。また、原料や生活商品を安い国からの輸入に頼っているので今回の円安で打撃を受けている。今後の輸出入業務政策の見直しが課題だ。
また、20年以上賃金が上がっていない日本は減速した経済力強化と悪い円安から脱却する対策が必須になっている。戦争も経済力の強い国ほど強気になれるのではないかと思う。