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2022年(令和4年)7月28日

 

 

 海外での事故体験談(3)

  −LAX地震1994年1月17日4時30分55秒(太平洋標準時)−

 

 

 1994年1月、元首都圏営業本部主催海外旅行担当者研修ツアー15名(私は団の代表)で西海岸(サンフランシスコ、ロサンゼルス)4泊6日で訪問した時の震源地近隣地区LAXユニバーサル・シェラトンホテルでの体験談です。

 地震は帰国日(17日)の早朝、急にベッドがガタガタ、ドスンドスンと立てに激しく揺れました。あまりの揺れで驚いて目が覚め飛び起きました。最初は夢だと思いユニバーサルスタジオのアトラクション「Back to the Future ride空飛ぶ車(デロリアン)と勘違いしていました。薄暗い部屋を見渡すと箪笥の引き出しが飛び出し、トイレの便器の中の水が部屋へ流れ込んでいました。廊下に出てみると宿泊客が飛び出してパニック寸前の様子でした。ホテルの壁の所々に亀裂が入っていました。これは大変だとすぐに団員の各部屋に内線して首都圏営業本部に連絡するので部屋に待機するように伝えました。

 私は電話回線が通じなくなると困るので、即座にフロントに行って国際電話を自宅にしました。@大地震があったこと、Aメンバーは全員無事であることを営本に伝えるよう伝えたあと、ロサンゼルス支店の団体部長の携帯に電話しました。幸いにも通じた。部長の話だと現段階では空港の閉鎖はないので交通渋滞になる前に早めに出国しようと云うことでバスをホテルに回してもらい無事帰国できました。意外にもスムーズに出国ができた。緊急の場合は安全が確保されたならば躊躇せず行動することが重要だと感じた。

 地震直後のホテル館内の動きは高速道路(フリーウェイ)の被害状況のニュースを流して滞在客に知らせていました。流石、米国は車社会の国だ!日本だったら鉄道網のニュースだろう。同時にフロントは柱が多くあるので比較的、安全箇所であり朝食の用意をしたことを伝えていました。まるで戦争のようでした。

 帰国後ニュースで知りましたがロサンジェルス北東32kmのノースリッジでマグニチュード6.7の直下型大地震だったのです。カルフォルニアでは三番目に甚大な経済的な被害を出した地震だとか。私の2度目の大きな地震体験は2011年3月の東日本大地震(マグネチュード9)を東京で経験しました。この地震は揺れが長かったのでロスアンゼルス地震以上に恐怖を覚えた地震でした。地震難民になりました【笑】。

 地震は怖い。そして、忘れた頃にやってくる。常に地震対策を!