2017年1月7日
新年に思う自国利益優先主義のこと
あけましておめでとうございます。
今年は第二次世界大戦のような激動の年になりそうです。自国利益優先主義(自国ファースト)による経済戦争です。各国が自国の利益優先に走る激動の2017年度です。
今月1月20日に就任するトランプ・アメリカ次期大統領のアメリカファースト政策を初め昨年の国民投票でEU離脱が決まった英国を中心に自国利益優先主義が台頭している。
EUが発足した目的は第二次世界大戦での惨事を二度と起こさないことを目的に結成され相互協力での国作りでした。しかし、低迷する経済問題や押し寄せる難民問題そしてイスラム国のテロ行為でそのEUの結束が崩れようとしています。
勿論、すべて、今、結論づけるわけにはいかないが、今までの築き上げられてきた民主主義や国際関係の絆が崩れて国際秩序のない弱肉強食の時代が到来すのではないかと危惧されます。現在は一国のみでは解決しない複雑に絡み合った世界になっています。
アメリカはリーマンショックを機に増大した中間層の失業による貧困化を解消させるためアメリカファースト政策を掲げています。その波が全世界に飛び火することでしょう。
昨年、英国で「*post-truth」と云う言葉をオックスフォード辞典編集長が「world of the year」に選びました。*真実でないと分かっていてもネット上に拡散した偽情報が現実の世界を動かすと言う意味です。
自国利益優先主義になると英国の産業革命後の植民地政策を思い出します。世界各国が覇権競争に走り当然、出入国管理にも影響してきます。従来の国際ルールはどうなるのでしょうか?
日本においては訪日外国人観光客が増え日本の経済発展にも寄与している観光に打撃を与えかねません。嘆かわしい世の中になってきました。
今年は柴又帝釈天に初詣して寅さんにお願いして来よう!どうか、今年は良い年であるよう願うに!