2024年(令和6年)1月1日
京都刀剣神社御朱印巡り(その-2)
刀剣ゆかりの4社(建勲神社、粟田神社、豊国神社、藤森神社)の紹介の前になぜ、日本刀が美術品として現在扱われるのかの理由を書いてみます。
まず、刀剣とは日本刀と西洋の剣(つるぎ)の総称です。日本刀は片刃で切る刀剣、西洋の剣は両刃で突き刺す刀剣です。
名刀(刀剣神社所蔵等)が美術品として魅力なのは唯一無二のスーパーマテリアル玉鋼 ( 強さとしなやかさを合わせ持ちしかもさびにくい特性がある) という純度の高い玉鋼から「たたら製鉄」という技術で作られています。古来人々は、山や川、海から採れる砂鉄を原料とし、木炭の火力を用いて製錬することで鉄を得てきました。 その玉鋼の原料となる砂鉄が現在では産出できないのです。また、海外から安価な輸入鋼材が流入して1923年(大正12年)に「たたら製鉄」生産技術が失われました。たたら製鉄生産は日本で千年余にわたって受け継がれてきた伝統的製鉄法です。砂鉄と木炭を原料として、粘土製の炉の中で燃焼させることによって鉄を生産する製鉄法です。現在の先端テクノロジーをもってしても当時の製鉄生産は困難なのです。
美術品「日本刀」は今や上述の理由でレアなものとなりました。刀剣愛好家からは「精巧な造り」「刃紋(焼き入れの過程でできる刃の文)の美しさ」「刀匠それぞれの個性」といった外見的なものから、「武士の魂を感じる」「好きな武将の愛刀だから」といった理由で人気を集めています。
それでは、まず、<めぐり方>から・・・始めます。
1. いずれかの神社で色紙(御朱印料含1,500円)を入手。
2. 各神社で御朱印(各300円)をいただく。廻り方は自由。
3. 4社目で記念品プレゼント。
色紙 今回頂いた記念品(西陣織巾着袋)
次回は建勲神社、粟田神社2社とゆかりの名刀をご紹介します。