2024年(令和6年)3月1日
京都刀剣神社御朱印巡り(その-3 最終回)
1)豊国神社(とよくにじんじゃ)
豊臣秀吉ゆかりの神社 。全国にある豊国神社の総本社で、 出世開運・良縁成就の神 として崇敬されています。伏見城から移築した唐門が正面にどっしりとそびえ立っています。豊国神社ゆかりの刀は、粟田口藤四郎吉光の 「*骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」 です。豊臣秀吉に献上され大阪夏の陣でも無傷で残っていましたが、明暦の大火で焼身となり、明治維新以降に豊国神社に奉納されたという複雑な歴史を辿ってきました。
*骨喰藤四郎・・・ 粟田口藤四郎吉光の作で、元は長刀(なぎなた)だったものを磨り上げて太刀とした薙刀直し刀である。鎌倉時代に作られたとされる日本刀。恐ろしい名前は、斬る真似をしただけで、骨まで砕いてしまいそうなほど、鋭いことから。
素盞鳴命(スサノヲノミコト)を主神に、別雷命、日本武尊、応神天皇、仁徳天皇、神功皇后、武内宿禰の7柱が祀られています。平安時代以前に神功皇后が神まつりを行ったのが始まりと伝えられる皇室ゆかりの神社。 勝運と馬の神様 を祀っているため競馬ファンも多く参拝し、紫陽花の名所としても有名です。ゆかりの刀として挙げられるのは、 「鶴丸国永(つるまるくになが)」 という平安時代に打たれた刀。鶴丸国永は現在皇室に献上されているため、藤森神社の宝物殿で写しが展示 されています。。
*鶴丸国永・・・平安時代の山城国(現在の京都府)の刀工で「五条国永」(ごじょうくになが)作の太刀(たち)です。反りの強い優美な立ち姿で、五条>国永の在銘の作刀中最高傑作。織田信長や伊達家などを経て、現在は宮内庁所蔵。