2024年(令和6年)7月1日
京都五社巡り (その4 終)
今回は五社巡りの最終訪問箇所・松尾大社です。
◎松尾大社(西の守護神・白虎)・・・平安京からみた西の方角「白虎」を守る神域でもあり、厄災から都を守護する役割を担ってきました。神代の頃、八百万の神が松尾の山に集まった際に、松尾のお水を使ってお酒をつくり、神々に振舞いました。この言い伝えから、松尾大社は「酒造の神様」として人々の信仰を集めています。拝殿の南側には、全国の酒造家が奉納した酒樽が積み上げられています。ご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)です。
ご利益:開拓・治水・土木・建築・商業・文化・寿命・交通・安産さまざまなご利益が期待できますが、「醸造祖神」がご祭神のため、全国の酒造家・味噌・醤油・酢等の製造及び販売業の方が多く訪れています。出世・開運のほかにも恋愛成就・家庭円満・健康長寿、安産、縁結びなどとされます。長寿を祈願する「幸運の撫で亀」・石の重さで願いが叶うか占う「重軽の石」、夫婦円満・恋愛成就の象徴とされる「相性の松」 など、ついつい欲張ってしまいそう!さらに、風水のご利益は金運と虎は一松尾大社は4社の中では一番たくさんの御利益のある大社です。日に千里を走ることから、勢いと優れた行動力や強いリーダシップをもたらします。
以上です。
しかし、桓武天皇はなぜ「四神相応」の思想を取り入れた遷都をしたのでしょうか。その理由は長岡京が幾度か川の氾濫に悩まされ、さらに長岡京の復興に尽力していた腹心が暗殺されたり疫病に脅かされたりと多くの不幸が立て続きに起こりました。桓武天皇はこれは怨霊によるものだと怯えた。実は身分の低い貴族の自分が天皇になるために多くの貴族を陥れて貴族間ではかなりの政敵を作っていました。桓武天皇はその怨霊を断ち切るため猛省してその後、善行行動を心掛けたが良くならず平安京遷都を決意しました。科学のない時代だったので怨霊を恐れ当時の陰陽師(NHK大河ドラマに登場している安倍晴明が有名)の占いなるものが活躍した時代でしたね。
京都は平安時代、鎌倉時代、室町時代の歴史的な宝物で魅力いっぱいの、今でも当時の原風景が体験できる貴重な日本を代表する観光国際都市です。私はこれからも京都歴史探検に出かけます。 (終)