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Cogito-Kobo  おもしろ旅選び   旅行会社への就職ガイド
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19  面接でのヒント
 

1.自己紹介は何度もリハーサルをしておこう
  
  自己紹介はどんな会社でもやらされます。これをうまくやるにはコツがあります。
  それはとても簡単なもの。

  <原稿をあらかじめ書いて、何度も練習をしておこう!
   
   これだけのことです。でも、これができない人が随分と多いのです。
   まず、原稿の書き方ですがパターンとして2つ用意しておきましょう。
   1分間パターンと3分間パターンです。
   実際に書いてみるとなかなか難しいものです。

   「XXXXと申します。XX大学XX学部に在籍しております。」
   と出だしを書きます。ここまでは定石通りですね。さてここから何を話すか、
   これによって印象が変ってきます。
   一般的には自分自身について何分も語ることはありませんから、ここからは
   会社への志望動機が始まります。
   「御社を希望しました理由は、、、、」となります。簡潔に述べてゆきます。

   その理由ですが、まずは箇条書きにしてみましょう。
      1.XXX
      2.XXX
      3.XXX
   というパターンです。箇条書きにまとめるという訓練はいろんなところで
   役に立ちます。混乱している物事を整理する一番いい方法です。
   箇条書きをしたら、優先度をつけて話を作り上げます。自己紹介の場合には
   一番重要な事柄を最初に持ってきましょう。何しろ限られた時間ですから、
   言わなければならないことを先に言うしかないのです。
   旅行会社を志望する場合には、まず最初に「観光産業に非常に興味がある」
   とあげるのが当然です。これは証券会社であろうが、製造業であろうが
   その会社の属している産業への興味度を第一にあげるというパターンですね。
  
   興味があると述べた後は、その産業を褒めましょう。例えば、観光は平和産業で
   あるとか、人々の生活にとってなくてはならないものであるとか、ですね。
   面接官にとっても自分が所属している産業に興味をもたれているということは
   悪い気はしません。誇らしく感じるでしょう。

   次にやるのは、その産業の中で志望している企業がどのような位置にあるのかを
   述べることです。
   例えば、「御社は旅行業を非常に幅広く捉えられ、交流文化産業という位置づけに
   された非常に先鋭的な企業と思います」など。あるいは「御社は旅行販売に
   おいてインターネット活用に非常に精力的に取り組んでおられると感じております」
   などと、志望してい会社を持ち上げることです。おだてましょう。
   この際あらかじめよく調べておいてディテールにも触れてみましょう。
   「XXのお店に行ってみましたが、パンフレットの並べ方に他社にはない工夫が
   されていました」など、です。やはり自分の足を使ってよく下調べはしておきましょう。
   店にまでいけなければ、せめて電話で旅行の問い合わせをしてみるなど、実際に
   その会社に触れてみましょう。
   
   これだけで所定の時間はすぐに来てしまうはずです。もしも3分間パターンで
   時間があまりそうでしたら、大学でやってきた勉強との関連も少しいれてみましょう。
   大学でやった勉強を活かせるということは強調する必要はありません。正直言いまして
   大学の勉強が役に立つところなどは旅行会社には殆どありませんから。
   あまり強調すると「当社ではあなたのやってきた勉強を活かす分野はないかもしれま
   せんね」と言われたりしてしまいます。

   書きあがった原稿は出来れば社会人をやっているひと、自分の両親でもいいです。
   そういった人に見てもらうのがいいです。ちょっとしたアドバイスをしてくれるでしょう。
   すでに社会人をやっている先人に意見を聞くことは大切です。そういった人が採用官を
   やっているのですから。

   あとは、その原稿をしっかりと頭に叩き込むこと。すらすらとよどみなく、でも
   メリハリをつけて自然な話としてしゃべれるように徹底的に練習をしましょう。訓練です。
   最後の味付けは、明るさ、笑顔ですね。ひきつった顔は誰も見たくないです。
   徹底的に練習をしておけば、複数のひとと面接するときに、一番に指名されようが
   一番最後という緊張感がピークになってしまうような順番になろうが、どうどうと
   落ち着いてやれます。

   この自己紹介・志望動機についてが一番大切なポイントになります。
   くれぐれもここでつまづきたくはないですよね。しっかりと練習をしておきましょう。



2.よくある質問  
   旅行会社で質問としてでてくる定番をみておきましょう。(順不同)

   @旅行会社を志望した理由を教えてください。
   A自己ピーアールをしてください。
   B入社後にやりたいことを教えてください。
   Cいままで旅行で行ったところで一番感動したところは?
     国内旅行、海外旅行でそれぞれ教えてください。
   Dどんな旅行を作ってみたいですか?
   E留学をされたことがあるとのことですが、どんなことが印象に残っていますか?
   F大学時代のアルバイトの経験について話してください。
   Gあなたの欠点と長所をあげてください。
   Hどこか有名な場所(例えばルーブル美術館)をお客様にプレゼンテーションしてみてください。
   I就職活動の他の状況を教えてください。
   Jご家族と一緒に旅行に行くとすると、どんな旅行がいいですか?
   Kどんな旅行がよい旅行と言えますか?
   L女性でも外に出て営業をしてもらいますが、大丈夫ですか?
   Mご自分の将来の夢を教えてください。
   NXX会社も受けておられるようでが、両方受かったらどちらを選びますか?
   Oあなたの町を売ってゆきたいのですが、よいところをあげてください。
   P大学時代にもっとも力を注いだことは何ですか?
   Q添乗員という仕事をどんなふうに捉えていますか?
   Rグリーンツーリズムって知ってますか?
   Sあなたの旅行経験について手短に話てください。

  
   どの項目も共通ですが、こう答えて欲しいという正解があるわけではありません。
   おそらくどんな内容で答えても問題はないでしょう。その回答内容を求めているのでは
   ありません。
   大切なことは質問に対して適切な答えになっているか?答え方は論理的であるか?
   当意即妙とは言えないまでも、対応がすみやかに出来ているのか?答えるときに
   正しい日本語となっているのか?、丁寧語、敬語は大丈夫か?などが見られているのです。
   これらは、自分で答えを紙に書き出しておきましょう。書くということは大切な
   訓練のひとつです。面倒におもってはいけません。

   なお、個人的な質問があった場合、例えば家族構成は?などと出てきた場合には
   答える必要はありません。ご両親は離婚されているのですか?などと質問をして
   くるような会社はご自分から断ったほうがいい会社と思います。

   どんなに著名な人でも、なれない頃は原稿をしっかりと書いて練習をしています。
   簡単な挨拶でさえも原稿を書いている作家がいます。備えあれば憂いなし、ですね。
  

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