1. 旅行会社のイメージ
まだ学生の皆さんにとって旅行会社というところはどんなふうに映っているのでしょうか。
中学・高校で行った修学旅行で一緒についていた添乗員さんのイメージ? 友達と海外旅行に行こうと思って初めて訪れた旅行会社。そのお店のカウンターでパンフレットを開いて一生懸命説明をしていた若い親切な社員さん? 最近では消費者金融のお姉さんとならんで、汗をかきながらティシューとパンフレットを配っている元気な若者?勤めていたらいつも安く気軽に旅行に行けそうな楽しそうな仕事?英語をバリバイ使って外国人を相手に積極的に交渉をしている姿?
さて、どのようなイメージを持っていますか?
どのような職業でもそうですが思い描いているイメージに比較して、「働く立場での仕事そのものの実態」というものはつかみにくいものです。
一般的に旅行会社は抱かれているイメージと、実際に働いてみたときとのギャップがかなりあるところと言えるのではないでしょうか。近年、旅行会社は就職希望業種としては非常に高い人気が続いています。特に文系の女子では人気が非常に高い業種です。長年旅行会社に勤めてると、なぜこんなにも人気業種になってしまうのだろうと疑問に感じてしまいます。一言でいって、旅行会社は給料は安いし、仕事はきつく,覚えないといけないことはあまりにも多く、労働時間は長く、企業間競争も激しい。全く神経の磨り減るばかりです。まさに典型的な労働集約産業です。もちろん最近の学生さんはOB・OG訪問なんかもこまめにやって、実情を本当によく調べています。そんなことは百も承知、であるかもしれません。でも、中には本当にイメージだけで旅行業を希望している人もいるのはないでしょうか。
ある分野に職を求めると決めたのであれば、やはりしっかりとその職業について詳しく把握しておきたいものです。一生の仕事になるかどうかはわかりませんが、でも、就職をすればあなたの人生のかなりの時間はその仕事に割かれることになります。やはり、楽しくやりがいを感じられる仕事につきたいものですね。
ここでは、
旅行会社=旅行に行ける楽しそうな仕事
という“チョット遊び気分”から一旦離れて、まじめに“職業としての旅行会社”の実態をしっかりとおさえてみましょう。そのために、まずは次の章からゆっくり旅行業について勉強をしてゆくことにしましょう。
次へ (2 旅行会社への志望動機)
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