10. 旅行会社での仕事分類
では、具体的に旅行会社での仕事を見てみましょう。まず、扱う分野によって大きく分けると仕事には次のような区分があります。
@国内旅行業務
A海外旅行業務
B外国人旅行業務
それぞれ、
@国内旅行は日本に住んでいる人を対象に日本国内の旅行を対象としています。
A海外旅行は日本に住んでいる人を対象に日本以外の国への旅行を対象としています。
B外国人旅行は海外に住んでいる人を対象に、日本への旅行を対象にしています。
Bは外国人を相手にしているため、基本的に外国語が必要となります。ただし、取引相手は外国の旅行会社/企業のため、外国語としては英語があれば十分です。もちろん、その国の言葉ができることは有利ですが、観光産業においては英語が基本になっているため英語ができればAであっても基本的には不自由するということはあまりありません。
中国などでは北京語ができることが望ましいですが、中国人もビジネスにおいてはかなりの頻度で英語を利用しています。
ただし、Bでも国内の手配業務は相手が日本人になりますから、日本語での仕事になります。また、外国に対する知識よりも国内旅行業務と同じように国内旅行に対する知識が必要となります。
<参考資料:2005年度主要50社取扱額内訳>
区分 取扱額(千円) シェアー
海外旅行 2,447,603,632 42.6%
外国人旅行 29,263,337 0.5%
国内旅行 3,264,487,886 56.9%
合計
5,741,354,855 100.0%
ビジットジャパンキャンペーンということで訪日の外国人客への対応が注目されていますが、旅行会社の現場ではまだまだ取扱の1%にも満たないものです。外国人旅行での就職はまだまだ狭き門と言えるでしょう。どの仕事をするかを別として、(1)から(3)までの区分については自分の興味をはっきりとしておいたほうがいいでしょう。ただ、わたし個人としては国内、海外、外国人受け入れのどれをとってもお客様へのサービスということではあまり違いがあるとは思いません。
こだわりのある人は会社によっては自動的に決まってしまいますので、まずどの範囲の仕事をやっているのか、どの分野が得意かという点をよく調べておきましょう。
ただし、大手総合旅行業の会社では配属希望をきかれることはあっても、どの仕事になるかはわからない、あるいは途中で変わる可能性があることを考慮しておいたほうがいいです。応募しようとしている会社のそれぞれの分野での比率をある程度把握しておくことは大事です
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